福岡市中央区白金に位置する「山茶花そば椿」は、2021年7月にオープンした蕎麦専門店です。都会の喧騒から少し離れた閑静な場所にあり、福岡市地下鉄七隈線薬院駅2番出口からは徒歩約4分、西鉄天神大牟田線薬院駅からは徒歩約3分、福岡市営地下鉄七隈線渡辺通駅からも徒歩約4分と、アクセスしやすい立地が魅力です。専用駐車場はありませんが、近隣にはコインパーキングが複数あります。
店内は白を基調とした清潔感あふれる空間で、間接照明が配されたシックな雰囲気は、まるでカフェのような落ち着きを醸し出しています。都会の日常を忘れ、ゆったりと蕎麦を堪能できるよう配慮されており、女性一人でも気軽に立ち寄れるカジュアルな設えが人気です。カウンター席とテーブル席合わせて約8席から11席ほどのこぢんまりとした空間ながら、温かみのある接客とともに心地よい時間が流れています。個室は設けていませんが、小規模な貸し切り利用に対応できる場合もあります。
「山茶花そば椿」の店主は、福岡の老舗蕎麦店「信州そば むらた」で長年研鑽を積んだ職人です。店名は、提供される主要な蕎麦の種類である「山かけ」「茶そば」「花巻」の頭文字から名付けられたといわれており、その名前にも蕎麦への深いこだわりが感じられます。蕎麦粉は季節ごとに全国各地から厳選して取り寄せられ、店主自らが毎日丹念に手打ちしています。更科ではない並粉を使用することで、温かい蕎麦にも冷たい蕎麦にも合う、万能で風味豊かな蕎麦が提供されています。口に含むとしっかりとした歯ごたえと爽やかな蕎麦の香りが広がり、なめらかな食感でつるりと喉を滑り落ちる感覚は格別です。
メニューは、定番の蕎麦から季節限定の品まで幅広く取り揃えられています。温かい蕎麦、冷たい蕎麦のほか、出汁の効いたかしわご飯や、サクサクに揚げられた天ぷらなどのご飯物、一品料理も充実しています。特に、八女産の抹茶を使用した鮮やかな「茶蕎麦」は、抹茶の香りと色合いが絶妙な一品として多くの利用者に親しまれています。天ぷらは、海老や季節の野菜など種類豊富で、盛り合わせはもちろん、とり天やごぼう天、えび天などを好みで追加することも可能です。
価格帯は、昼が1,000円から1,999円程度、夜が2,000円から2,999円程度が目安とされており、例えば「もり」は770円、「茶蕎麦」は880円、「天ざる」は1,430円で提供されています。蕎麦の風味をより深く味わいたい方には、天つゆのほか塩でも楽しめる天ぷらが好評です。食事だけでなく、仕事帰りの一杯にも蕎麦を楽しめるよう、全国から取り寄せた日本酒も充実しています。甘口から辛口まで、蕎麦との相性を考えられた銘柄が揃っています。
「山茶花そば椿」では、来店時に香ばしいそば茶とおしぼりが提供され、食事の最後には温かい蕎麦湯が出されるなど、細やかな心遣いが感じられます。また、お酒を嗜む方には無料サービスで提供される「蕎麦味噌」も人気の一品です。柚子胡椒や味噌などを練り上げて作られた蕎麦味噌は、お酒のお供に最適です。支払いはクレジットカードのほか、SuicaやICOCAなどの電子マネー、PayPayなどのQRコード決済も利用可能です。テイクアウトやデリバリーにも対応しており、小さなお子様連れの利用も歓迎されています。