岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷一重ケ根に佇む「つどい湯とそば料理の宿 せいがくかん」は、豊かな自然に囲まれた新平湯温泉で、心温まる滞在とこだわりのそば料理を提供する家族経営の宿です。交通アクセスとしては、JR高山駅からは路線バスの新穂高線に乗車し、「新平湯温泉」バス停で下車してすぐの場所に位置しており、公共交通機関を利用しての訪問も便利です。車でのアクセスの場合、中部縦貫道高山ICから国道158号、平湯温泉からは国道471号を経由して約60分で到着します。敷地内には5台分の無料駐車場が用意されており、事前の予約は不要で利用可能です。
この宿の大きな魅力は、その名の通り「つどい湯」と呼ばれる混浴露天風呂と、丹精込めて作られたそば料理にあります。宿のコンセプトは、訪れる人々が自然の中で心ゆくまでくつろぎ、温泉と食を通じて「つどい」、語り合える場を提供することにあります。特に、大きな混浴露天風呂は開放感に満ちており、源泉かけ流しの単純温泉が肌に優しく、筋肉痛、五十肩、神経痛などへの効能が期待できるとされています。女性の方も安心して混浴風呂を楽しめるよう、入浴用のローブである「ゆゆ着」の無料貸し出しが行われているほか、水着の着用も可能です。この他、男女別の内湯や家族風呂も備えられており、多彩な温泉体験ができます。
料理の面では、「そば料理の宿」を謳うだけあり、自家栽培の奥飛騨産そば粉と地元の名水「タルマ水」を用いて手打ちされるそばが自慢です。このこだわりのそばは、特製のつけ汁で味わうのはもちろん、山菜のコシアブラをアレンジした塩でも楽しめるなど、独自の提供方法も魅力です。また、飛騨地方ならではの郷土料理である朴葉味噌や、上質な飛騨牛といった地元の食材をふんだんに使った料理も提供され、滞在を彩ります。宿泊客は朝食と夕食を広間でとることができ、温かい雰囲気の中で食事が楽しめます。なお、そば粉やそばの実を使用しているため、そばアレルギーに対応した料理の提供は難しい場合があるため、アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。
宿の総部屋数は6室とこぢんまりとしており、アットホームな雰囲気が特徴です。客室は2階にありますが、施設内にはエレベーターがなく階段が多いため、移動の際は留意が必要です。館内では無線LAN形式のインターネット接続(FREESPOT)が利用できるため、滞在中も快適に過ごせます。また、パソコンの利用やファックスの送信といったビジネス面でのサービスも提供されています。平日に限り、6名から13名程度の小グループでの全館貸し切り利用も相談可能で、家族や友人との特別な旅行にも適しています。子供連れの宿泊客にも配慮が行き届いており、賑やかな環境を気にせず、家族みんなでくつろげるよう心掛けたおもてなしが提供されています。宿泊料金については時期やプランによって異なりますが、昼の時間帯にはそば料理を目的とした利用も可能で、その場合の予算は一人あたり1,501円から2,000円程度を目安とすることができます。