岐阜県高山市花里町に位置する「飛騨産そば 特製うどん 飛騨」は、JR高山駅から東口を出て徒歩わずか1分、駅前通りを東に50mほど歩いた十六銀行の前に佇む、利便性の高い食事処です。高山を訪れる多くの人々にとって、アクセスしやすい立地が魅力の一つとなっています。店舗専用の駐車場は1台分用意されており、車での訪問も可能です。
この店の大きな特徴は、飛騨地方の豊かな自然が育んだ食材への深いこだわりです。そば粉はすべて飛騨産のものを使用し、店主が自ら飛騨各地の最高級玄そばを厳選して買い付けています。店内の南側には飛騨そば専用の石臼製粉工場を併設し、手間暇をかけて丁寧に磨き、石抜きを行った上で、特注の石臼で時間をかけて粗挽きにすることで、そば本来の風味と香りを最大限に引き出しています。つなぎを一切使用しないこだわりの十割そばは、その日のうちに提供される限定品として、もちもちとした食感と豊かな香りが高く評価されています。午前中には売り切れてしまうこともあるため、確実に味わいたい場合は事前予約が推奨されています。
そばだけでなく、うどんにも店主のこだわりが光ります。うどんも全て手打ちで、愛知県産の「きぬあかり」を100%使用し、柔らかさの中にもしっかりとしたコシを感じられる逸品です。また、料理に使用される水は、飛騨高山の美味しい水をさらに超強力な磁気を通してろ過するという徹底ぶりです。
メニューは、飛騨の魅力を存分に楽しめる多彩なラインナップが揃っています。そばは「限定 十割ざるそば」(1,100円)をはじめ、「天ざるそば」(1,850円)、「上山菜そば」(1,750円)、「とろろそば」(1,100円)、「鳥なんばそば」(1,100円)などが提供されています。特に、店主が自ら山で採ってきた旬の山菜を使用した「限定 十割山菜ざるそば」(2,000円)は、季節ごとの山の恵みを堪能できる贅沢な一品です。うどんメニューも充実しており、「天ざるうどん」(1,700円)や、柔らかい飛騨牛とオリジナルの配合でブレンドした4種のみそが絶妙に絡み合う「飛騨牛朴葉みそ煮込みうどん」(1,600円)、風味豊かな「飛騨牛カレーうどん」(1,650円)などがあります。冬期には、15種類のきのこが楽しめる「限定 十割とうじ鍋」(1,900円)も提供され、体の芯から温まることができます。ご飯ものとしては、飛騨高山コシヒカリを100%使用した「平日限定 飛騨牛小丼」(500円)や「親子丼」(800円)などがあり、蕎麦やうどんと合わせて楽しむことができます。さらに、飛騨に何百年も前から伝わる郷土料理「あぶらえ汁(エゴマ)」や「どぶ汁」といった他ではなかなか味わえない珍しいメニューも提供されており、飛騨の食文化に触れることができます。蕎麦がきや舞茸天ぷらといった酒肴も用意され、地酒と共にゆったりと過ごすのもおすすめです。
店内は総席数44席で、民芸調の落ち着いた雰囲気が特徴の、飛騨高山らしい空間が広がります。小上がりの座敷席が3卓、テーブル席が7卓あり、天然木の厚いテーブルで、ゆったりと食事を楽しむことができます。座敷席からは見事な庭園を眺めることができ、四季折々の風景を楽しみながら食事を味わえるのも魅力です。店内は全席禁煙で、落ち着いた環境で食事ができます。また、車椅子での入店も可能であり、乳児から小学生までの子供連れの家族も利用しやすく、ベビーカーでの入店も受け入れているなど、幅広い客層に配慮されたサービスが提供されています。
営業時間は午前11時から始まり、そばやうどんの麺がなくなり次第終了となります。定休日は木曜日ですが、不定休の場合もあるため、訪問前に確認することをおすすめします。風味豊かな十割そばや手打ちうどん、そして飛騨の旬の食材を活かした郷土料理を心ゆくまで堪能できる「飛騨産そば 特製うどん 飛騨」は、高山での食事を記憶に残るものにしてくれることでしょう。