富山県富山市稲荷元町に位置する「大黒や アピア店」は、ショッピングセンター「アピア」内に店を構え、地域に根ざした老舗の味を提供しています。富山地方鉄道本線の稲荷町駅から徒歩約2分とアクセスが非常に良く、駅を降りてすぐの場所に位置しているため、お買い物ついでや仕事帰りなど、気軽に立ち寄ることができます。共同駐車場も完備されており、車での来店にも便利です。
明治28年(1895年)に富山市総曲輪で創業して以来、百二十年以上の長きにわたり、地域の人々に愛され続けてきた「大黒や」。その歴史は、単に伝統の味を守り続けるだけでなく、時代の流れとともに味を変化させることで、常に客との距離を保ち続けてきた証でもあります。大黒天様をモチーフにした店名は、豊作の神様にあやかったもので、訪れる人々に良い運気を運んでくれるかのような和やかな雰囲気が漂います。店内は和風で落ち着いた空間が広がり、日常使いから家族での食事、一人での利用まで、幅広いシーンに対応しています。老若男女問わず誰もが安心して過ごせるような配慮がされており、蕎麦を「大衆の食べ物」と捉え、より美味しく、より手頃な価格で提供することを使命としている点が、長年の愛される理由の一つと言えるでしょう。
提供されるメニューは、創業以来のこだわりが詰まった蕎麦やうどんを中心に、丼物や定食、一品料理、さらには甘味まで、非常に多岐にわたります。中でも、手打ち麺と揚げたて熱々の天ぷらが自慢の「天ざるそば」や「天ざるうどん」は、素材の風味を存分に味わえる逸品として人気を集めています。また、カレーの風味と出汁の旨みが調和した「カレーうどん定食」も、麺料理とご飯ものを一度に楽しめる満足度の高いメニューとして支持されています。
「大黒や アピア店」ならではの魅力として、「お好みセット」が挙げられます。これは、ミニ丼(ミニ天丼、ミニ牛丼、ミニカツ丼、ミニ親子丼、ミニカレー丼の5種)と、ミニ麺(ミニそば、ミニうどん、ミニざるそば、ミニざるうどん)からそれぞれ一品ずつを自由に組み合わせることができる、欲張りな方にもぴったりのセットです。価格帯はおおよそ千円台前半から中盤で、様々な味を少しずつ楽しみたいというニーズに応えています。平日のランチタイムには、数量限定で日替わりのうどんランチや丼うどんランチが用意されており、リーズナブルな価格で手軽に食事ができます。食後には、プラス料金でコーヒーや紅茶などのドリンクも楽しめます。丼物にはミニうどんやミニそばが、麺類にはミニ丼や一口かやくご飯がセットにできるなど、ボリューム満点の組み合わせが可能です。冷たい麺では「雪割そば」や「海老天おろし」、温かい麺では「釜天」や「牛肉南蛮」といった個性豊かなメニューも揃います。
店内には、テーブル席が2人掛けと4人掛けで複数配置されており、小上がりの座敷席も設けられているため、家族連れでもゆったりと過ごせます。一人でも気兼ねなく食事ができるカウンター席も8席用意されており、幅広い客層が利用しやすいレイアウトです。総席数は50席と比較的広く、食事時には賑わいを見せることもあります。個室の用意はありませんが、それぞれの席種が工夫され、快適な食事ができる空間が提供されています。
サービス面では、テイクアウトに対応しており、店内で提供される丼物や冷たい麺類を自宅で楽しむことができます。Uber Eatsを利用したデリバリーも行っており、自宅や職場での利用にも便利です。決済にはPayPayが利用可能で、キャッシュレスでの支払いにも対応しています。季節ごとに旬の食材を取り入れた蕎麦を考案するなど、常に「美味しい」を追求し、伝統を守りながらも新しい挑戦を続ける姿勢が、多くのリピーターを惹きつけています。