東京都渋谷区恵比寿西に位置する「夕星(ゆうづつ)」は、東急東横線 代官山駅から徒歩約3〜6分、JR山手線および地下鉄日比谷線 恵比寿駅からは徒歩約5〜9分と、複数の路線からアクセスしやすい場所にあります。恵比寿と代官山を結ぶ坂の途中にある隠れ家のような佇まいです。駐車場はありませんが、近隣にコインパーキングがあります。
このお店の最大の特徴は、伝統的な十割手打ち蕎麦とフレンチを融合させた独創的な世界観です。月島にある蕎麦の名店「玄粋庵 KITSUNE」の精神を受け継いだ十割手打ち蕎麦は、茨城県の契約農家から直送される常陸秋そばを自家製粉して使用しており、風味豊かな味わいが楽しめます。一方、系列のフランス料理店「レザンファン ギャテ」の松澤直紀シェフが「夕星」のためだけに考案した特別なテリーヌなど、フレンチのエッセンスを取り入れた一品料理も提供されており、和とフレンチの意外な組み合わせが生み出す新しい味覚のマリアージュを体験できます。
メニューは、もりそばやかけそばといった定番の蕎麦から、京鴨南蛮そばや石黒農場ホロホロ鳥の粗挽きそばなどの温かい蕎麦、もりと粗挽きの2種せいろといった冷たい蕎麦、さらには天ぷらやテリーヌなどの一品料理まで多彩に揃っています。ランチタイムには平日限定のメニューも用意されています。価格帯は、ランチがおおよそ2,000円台、ディナーが5,000円台から8,000円程度が目安となるようです。複数のコース料理も提供されており、「夕星」蕎麦打ちの高橋氏と「レザンファン ギャテ」松澤シェフによるコラボレーションコースや、蕎麦屋ならではの一品や特製テリーヌを盛り込んだコース、人気の蕎麦コースなどがあり、シーンに合わせて選ぶことができます。ドリンクメニューには、蕎麦との相性を考え選び抜かれた日本酒や焼酎、ワインなどが揃っています。
店内は、和モダンの枠にとらわれないユニークな空間で、北斎などの絵画が飾られており、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しむことができます。席数は全部で14席と比較的小規模で、2名用のテーブル席、4名用のテーブル席、そしてカウンター席が用意されています。個室はありません。全席禁煙となっており、安心して食事の時間を過ごせます。
サービス面では、インターネットでの事前予約に対応しているため、スムーズな来店が可能です。また、テイクアウトも利用でき、生蕎麦や天ぷら盛り合わせ、天丼、一品料理などを自宅で味わうこともできます。遠方の方や、お店に直接足を運ぶのが難しい場合でも、テリーヌや蕎麦のお取り寄せサービスを利用できる点も特筆されます。アレルギーや苦手な食材がある場合は、予約時や来店時に伝えることで対応してもらえるようです。多言語メニュー(英語)も用意されており、海外からの利用者にも配慮されています。支払いは、各種クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など幅広い方法に対応しています。なお、ディナータイムにはサービス料として別途10%がかかります。
「夕星」という店名には「宵の明星」、つまり金星のように輝く存在でありたいという願いが込められていると言われており、恵比寿・代官山エリアにおいて、従来の蕎麦屋とは一線を画す独創的な蕎麦とフレンチの融合を提供するお店として注目されています。