東急東横線学芸大学駅から徒歩およそ3分から5分に位置する「さぬきや」は、都会の喧騒から少し離れた住宅街の路地に佇む手打ちうどん店です。学芸大学駅の西口商店街を進み、少し脇道に入った隠れ家のような場所にあり、初めて訪れる際には地図を確認することをおすすめします。目立たない外観でありながらも、店内は綺麗でおしゃれな雰囲気が漂い、住宅街に溶け込む隠れ家のような魅力を放っています。絵画が飾られた内装は、うどん店でありながらまるで和食店や割烹のような落ち着いた空間を演出しています。
「さぬきや」のうどんは、本場讃岐仕込みのしっかりとしたコシともちもちとした食感が特徴の手打ちうどんです。かけうどんやせいろ、たぬきうどん、きつねうどん、鳥南蛮うどんといった馴染み深い定番メニューに加え、生醤油うどんや釜玉うどんといった讃岐うどんならではのメニューも豊富に揃っています。それぞれのうどんは、丁寧に作られた出汁と相まって、シンプルながらも奥深い味わいを楽しむことができます。うどんは温かいもの、冷たいもの、せいろなど、様々なスタイルで提供されており、季節や好みに合わせて選ぶことができます。
昼の時間帯には、うどんに加えて丼や一品料理がセットになったお得でボリューム満点のランチセットが中心となります。ねぎとろ丼や天丼、刺身といった料理と小うどんの組み合わせは、うどんだけでは物足りない方や、様々な味わいを一度に楽しみたい方に人気です。特に刺身はうどん屋とは思えないほどの高いクオリティだと評判で、新鮮な魚介を味わえるのも「さぬきや」の大きな魅力の一つです。夜になると、店内はお酒を楽しむお客様で賑わいを見せます。数種類の日本酒や焼酎、ビールといったドリンクと共に、充実した酒肴やおつまみが提供されます。刺身の三点盛りや鯵の南蛮漬け、天ぷらなど、豊富な一品料理はうどんが出来上がるまでの時間を豊かに彩ります。ここでは、「さっと飲んでガッツリうどん」というスタイルも、「美味しい肴でじっくり飲んで、〆にうどんを少々」というスタイルも可能で、様々なシーンに対応できる使い勝手の良さがあります。メニューはうどんだけでも多岐にわたり、さらに一品料理も豊富なため、訪れるたびに新しい組み合わせを楽しむことができます。
価格帯としては、ランチはおおよそ1000円以内で収まることが多く、ディナーは3000円程度の予算で食事とお酒を楽しむことができるようです。コストパフォーマンスの良さも、多くの人に支持される理由の一つと言えるでしょう。
店内には、一人で気軽に立ち寄れるカウンター席、少人数からグループまで対応できるテーブル席が大小いくつか配置されています。相席用の大きなテーブルもあり、様々な人数構成に対応可能です。全体の席数は27席から28席程度となっており、ゆったりとした空間で食事をすることができます。ただし、個室やソファ席の用意は確認できませんでした。サービス面では、主要なクレジットカード(Amexなど)やPayPayといったキャッシュレス決済に対応しており、会計の際に便利です。また、店内は全面禁煙となっているため、煙草の煙を気にすることなく食事や会話を楽しむことができます。残念ながら、出前サービスは行っていないようです。
「さぬきや」は、学芸大学という場所に根差し、長年愛されてきた手打ちうどんの技術を基盤としながら、うどんだけでなく新鮮な刺身や豊富な一品料理、厳選されたお酒も楽しめる点が大きな特徴です。ランチタイムには手軽に本格的なうどんや満足感のあるセットメニューを、ディナータイムには美味しい料理とお酒を楽しみながら、〆に手打ちうどんを味わうといった、時間帯や目的に合わせた多彩な利用が可能です。その隠れ家のような落ち着いた雰囲気と、質が高くバラエティ豊かなメニューは、日常の食事から友人との会食、ちょっと一杯飲みたい時まで、幅広いシーンで利用できる魅力的なうどん店と言えるでしょう。学芸大学エリアで美味しいうどんや和食、そして心地よい空間を探している方にとって、「さぬきや」は立ち寄ってみる価値のある一軒です。