JR総武線両国駅の西口から歩いてすぐ、「-両国- 江戸NOREN」内に位置する「日本ばし やぶ久 両国江戸NOREN店」。ここは、かつて両国駅の旧駅舎だった歴史的建造物を改修して生まれた、江戸の食文化をテーマにした複合施設にあります。館内は江戸時代の町屋を意識した吹き抜け空間が広がり、中央には実物大の土俵が配されるなど、粋な江戸の雰囲気を感じさせる空間です。
「日本ばし やぶ久」は、明治35年(1902年)に日本橋で創業し、四代にわたって百有余年の伝統を受け継ぐ老舗の蕎麦屋です。その両国江戸NOREN店では、本店で培われた確かな技術と厳選された素材へのこだわりをそのままに、伝統の味を提供しています。
こちらの蕎麦は、二八蕎麦ではなく江戸蕎麦の伝統である「外二蕎麦」が特徴の一つです。昔ながらの足踏み製法で打たれた蕎麦は、挽き立て、打ち立て、茹で立てで提供され、その食感と香りの良さを楽しむことができます。看板メニューとして特に知られているのが「カレー南ばん」です。上品なかつお出汁に程よいスパイスが効いたこの一品は、多くの人に愛されています。辛さは普通、辛口、大辛口から選べるほか、豚肉か鶏肉を選ぶことも可能です。他にも、天ぷらや鴨料理といった蕎麦屋ならではの逸品や、せいろ蕎麦と天丼、せいろ蕎麦と親子丼などのセットメニューも豊富に揃っています。冷たいつけカレーせいろも人気の一品です。価格帯は、ランチタイムの平均予算が1500円から2000円程度、ディナータイムは3000円から4000円程度で、蕎麦や一品料理、お酒を楽しむことができます。
店内にはテーブル席のほか、接待などにも利用できる半個室や、最大26名まで収容可能な完全個室も完備されており、様々なシーンに対応可能です。落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと食事を味わうことができます。
蕎麦前を楽しむ文化を大切にしており、厳選された日本酒や、利き酒師とソムリエの資格を持つ店長が選んだこだわりの品々、さらに老舗の蕎麦屋でしか味わえない限定の蕎麦焼酎「草笛」も用意されています。これらを蕎麦湯割りで楽しむのもおすすめです。また、宴会や接待、慶事、法事などにも対応しており、2時間の飲み放題付きコースや、より長い時間の飲み放題付きコース、飲み放題なしのコースなど、予算や用途に合わせた各種コースメニューが用意されています。昼の宴会も受け付けています。テイクアウトも可能なので、自宅や外出先で老舗の味を楽しむこともできます。オンラインでの予約も受け付けており、気軽に利用できる点も魅力です。
歴史と文化が息づく両国の地で、伝統の蕎麦とこだわりの料理、そして多彩なドリンクを心ゆくまで堪能できる空間となっています。