長野県上伊那郡辰野町横川に位置する「かやぶきの館」は、日本一とも称される大きな茅葺き屋根が特徴の施設です。周辺は豊かな自然に囲まれ、四季折々の景色を楽しむことができます。施設は宿泊、食事、日帰り入浴などを提供しており、地元の人々はもちろん、観光客も多く訪れます。コンセプトは「谷逢いの宿 心を耕す、もう一つのふるさと」であり、都会の喧騒を離れ、ゆったりとした時間を過ごせる空間を提供しています。自然との共生を大切にしており、夜間は明かりが少ないため満天の星空を観賞することもできます。春は桜や山菜、夏は新緑、秋はきのこや紅葉、冬は澄んだ空気と星空と、季節ごとの里山の魅力を感じられるでしょう。
アクセスについては、JR辰野駅から車で約15分から20分程度です。また、JR信濃川島駅やJR辰野駅、中央道辰野PA、伊北ICへの無料送迎も行っています。車の場合は、中央道伊北ICより国道153号、県道201号を経由して約20分です。駐車場は70台分完備されています。施設は総平屋造りで、バリアフリーにも対応しています。
館内のお食事処「いわかがみ」では、地元食材を
使った食事が提供されています。ランチタイムの営業時間は11時30分から13時30分までで、火曜日が定休日です。そば処も併設されており、こちらは11時から16時30分まで(土日は18時まで)営業しています。地元のそば打ち職人による手打ちそば(二八)は、上伊那産のそば粉を使用しており、のど越しの良さが特徴です。つゆは職人が仕込んだかえしと料理長がとった出汁を合わせています。地元辰野町の地鶏「ぎたろう軍鶏」を使ったメニューもあり、「地鶏と手打ちそば」や「地鶏ぎたろう軍鶏の親子丼」などが味わえます。ぎたろう軍鶏は淡白ながらも歯応えと旨味が強いのが特徴です。また、辰野町の特産品である荏胡麻をたっぷり使ったソースカツ丼も人気メニューの一つです。宿泊の場合、夕食は会席料理が基本ですが、炭火焼料理に変更することも可能です。季節ごとの旬の食材を使用するため、内容は時期によって異なります。館内にはおやき工房もあり、手作りのおやきを購入することもできます。
日帰り入浴施設も利用可能です。男女別のサウナ付き大浴場には3つの湯船があり、太い梁が見事な空間です。土・日曜限定で地元で採取した薬草を使った月替わりの薬草湯も提供されています。日帰り入浴の営業時間は10時から20時まで(受付は19時まで)で、火曜日が定休日ですが、祝日の場合は翌日が休みとなり、冬期は月・火曜日が休みとなる場合があります。入館料(日帰り入浴含む)は大人500円、子ども200円です。広々とした湯上がり処も利用できます。
その他、体験交流館「よりあい工房」では、完全予約制で野菜のみを使用した「ひなたぼっこ膳」が提供されることもあります。また、そば打ち体験や、釣り堀で釣った魚を捌いてBBQで楽しむ体験、木工教室、筆ペンを使った写経体験やパステルアート、草木染め体験など、様々な体験プログラムも提供しており、これらの多くは予約が必要です。宿泊施設としての客室棟は離れのような造りとなっており、総平屋造りのためバリアフリーに対応しています。座席情報に関する詳細な記載は少ないものの、お食事処には囲炉裏のある個室や、すだれなどで仕切られた半個室のような席もあるという情報が見られます。ペット同伴については、ペット可の記載がある情報源も確認できます。
日本一の茅葺き屋根の下、里山の自然を満喫しながら、地元ならではの食事や温泉、様々な体験を楽しめる施設と言えるでしょう。