神奈川県鎌倉市鎌倉山に位置する「檑亭(らいてい)」は、広大な敷地と歴史ある建造物が特徴の日本料理店です。JR鎌倉駅から京浜急行バス「高砂」バス停で下車し、徒歩約1分とアクセス可能です。JR鎌倉駅からは約4kmの距離にあり、上り坂のためレンタサイクルの場合は電動付きが推奨されています。湘南モノレール西鎌倉駅からは徒歩約25分です。土日祝日にはJR鎌倉駅西口および湘南モノレール西鎌倉駅から定時送迎車(要予約、最大8名)も利用できます。敷地内には駐車場も完備されており、乗用車17台、大型バス3台(有料、要予約)が駐車可能です。
檑亭は、昭和初期に鎌倉山の開発を行った人物の父である鉄道事業家、菅原恒覧の別荘として建てられた建物を使用しています。本館と山門は2013年に国の登録有形文化財に指定されており、鎌倉市の景観重要建築物にも選定されています。本館は、関東大震災で倒壊した横浜の養蚕農家の旧宅を移築・改築したもので、玄関は青蓮寺の玄関、山門は高松寺から移築された部材が使われています。江戸時代の部材も含まれており、和洋折衷の独特な空間が広がっています。約1万5千坪(約5万平方メートル)もの広大な敷地には、山の傾斜を活かした回遊式庭園が広がり、四季折々の自然や日本各地から集められた石仏、八角堂、茶室などが点在しており、散策を楽しむことができます。特に庭園からは相模湾や富士山を望むことができ、その景観も店の大きな魅力の一つです。敷地への入場には食事をする場合を除き、入場券(500円)が必要ですが、食事をするとその分が飲食代から引かれます。
提供している料理は、会席料理と蕎麦が中心です。本館2階では予約制の会席料理を提供しており、「雅」(2名より、16,500円)、「鎌倉山」(2名より、11,000円)、「お祝膳」(2名より、11,000円)、「四季膳」(昼2名より、夜4名より、9,350円)、「山椒」(昼2名より、夜10名より、7,150円)などのコースがあります。会席料理は予算に応じて内容の変更や追加料理も可能です。本館1階は蕎麦処となっており、椅子席や一部畳席で蕎麦や一品料理を楽しめます。「おせいろ」(1,320円)、「あかもくそば」(1,760円)、「鴨せいろ」(2,035円)、「天せいろ」(2,035円)などの冷たい蕎麦、「かけそば」(1,485円)、「鴨なんばん」(2,200円)、「天ぷらそば」(2,200円)などの温かい蕎麦があります。季節限定の蕎麦も提供されることがあります。蕎麦前肴として「穴子天婦羅」(1,870円)、「刺身三種盛」(1,870円)なども用意されています。食事としては「そば定食」(3,025円)や「しらす丼」(2,090円)、「檑亭御前」(5,000円)などがあります。甘味処「露庵」(土日祝のみ営業)では、「そばだんご」(800円)や「チーズケーキ」(770円)などの甘味や飲み物を提供しています。
座席については、本館2階の会席料理は個室の座敷席が利用できます。本館1階の蕎麦処は椅子席と一部畳席があります。個室は会席料理専用で座敷席のみですが、要望に応じて高座椅子も用意可能です。テラス席も利用できる場合があります。店内は全席禁煙ですが、屋外に喫煙場所があります。
その他、特別なサービスとして、毎年ゴールデンウィーク頃から10月中旬にかけて庭園でビアガーデンを開催しており、ビールやおつまみ、〆の蕎麦を楽しむことができます。ビアガーデンではドリンクの持ち込みも可能です。また、毎年12月にはお餅つきも開催され、本館でお蕎麦を食べた利用者に無料でつきたてのお餅が提供されることがあります。テイクアウトや5km圏内への出前も行っており、季節の弁当やローカル弁当などが利用できます。ハラル対応やベジタリアンセレクションも予約制で会席料理のみ対応しています。