福岡県うきは市浮羽町東隈上、自然豊かな環境の中に佇む「蕎麦処うりぼう」は、耳納連山と筑後川がもたらす清らかな湧き水と豊かな土壌の恵みを存分に活かした、手打ち蕎麦と地元の旬の味覚を堪能できる一軒です。この店は、歴史ある「ビジネス旅館 瓜坊」の敷地内に位置しており、宿泊客はもちろん、地域住民や観光で訪れる人々にも愛されています。
最寄り駅であるJR久大本線うきは駅からは徒歩約20分、または車で4~5分とアクセスも便利です。店舗敷地内には15台分、または店舗前には9台分の駐車場が完備されており、車での来店も安心して利用できます。
「蕎麦処うりぼう」の最大のこだわりは、その名の通り、手間暇かけて打たれる本格的な手打ち蕎麦にあります。蕎麦粉は、古くから蕎麦の栽培が盛んな大分・耶馬渓から厳選して取り寄せられ、熟練の職人がその日の天候や湿度に合わせて水加減を繊細に調整しながら丹精込めて蕎麦を打っています。これにより、蕎麦本来の豊かな香りと、つるりとした心地よい喉ごしを存分に楽しむことができます。蕎麦の風味を最大限に引き出すため、店でじっくりと熟成させた独自の旨味あふれるつゆも自慢の一つです。
蕎麦料理に加え、近年提供が開始されたうきはのジビエ料理も店の新たな名物となっています。加工施設「うきは 自然のジビエ肉 ウキナナ」から迅速かつ丁寧に下処理された猪肉、鹿肉、鴨肉、そしてはかた地鶏などのジビエ肉を取り寄せ、陶板の上でじっくりと焼き上げて提供されます。ジビエ肉特有の臭みがなく、肉本来の旨味を存分に味わえるため、リピーターが後を絶ちません。「ジビエセット」は、季節ごとのうきは産の新鮮な野菜も添えられ、猪肉や鹿肉を用いた「ジビエカレー」も人気を集めています。昼夜問わずジビエ料理を味わうことができますが、夜のジビエ料理は事前の予約が必要です。
また、群馬県産の厳選された蒟蒻芋の粉と、うきはの名水を用いて一つひとつ手作りされる自家製の刺身こんにゃくも、ぜひ味わいたい逸品です。プリンとした弾力と見事な歯ごたえが特徴で、青じそや柚子の香りが広がるこんにゃくは、蕎麦やジビエ料理と共に食卓を彩ります。この手作り刺身こんにゃくは、店頭でのお持ち帰り販売も行っています。蕎麦やジビエ料理だけでなく、定食の小鉢や香の物、さらにはデザートに至るまで、地元の旬の食材を活かした全ての料理が手作りされており、真心を込めた料理の数々が訪れる人々を温かくもてなしています。
店内は、落ち着いた雰囲気で、席間もゆったりと確保されており、くつろぎのひとときを過ごせる空間が広がっています。座席は、カウンター席が4席、テーブル席が6席、そして小上がりの座敷席が10席と、合計約20席が用意されています。個室の用意はありませんが、店内を貸し切ることも可能で、各種宴会やグループでの利用にも対応しています。
ランチの予算は概ね1,000円から1,999円程度で、本格的な手打ち蕎麦やジビエ料理を手軽に楽しむことができます。営業時間は午前11時から午後3時まで(ラストオーダーは午後2時30分)で、毎週月曜日と火曜日が定休日です。支払い方法は現金のみで、クレジットカードや電子マネーは利用できません。親子三代にわたって営まれているこの店は、「正直に、いいものを」という信念のもと、うきはの豊かな自然の恵みと、温かいおもてなしの心で、訪れる人々にとって忘れられない食体験を提供しています。