東村山肉汁うどんメリケンは、東京都東村山市栄町1丁目1番地-18のラポール久米川101にかつて営業していたうどん店です。残念ながら、こちらは2023年10月31日をもって閉店いたしました。この概要では、閉店前に営業していた際の店舗情報として、アクセスや提供されていたうどんの特徴、メニュー内容などについてご紹介します。
西武新宿線久米川駅北口からは徒歩わずか1分から3分程度という、非常にアクセスしやすい場所に位置していました。西武多摩湖線八坂駅からも徒歩約10分、西武拝島線萩山駅からも徒歩約16分と、複数の駅から徒歩圏内でした。車で訪れる場合は、お店の近くにコインパーキングがありました。
東村山肉汁うどんメリケンは、「東村山市で昔から親しまれている肉汁うどんを、より多くの人々に知ってもらいたい、広めたい」という強い思いのもと開業しました。店名の「メリケン」という特徴的な名称は、かつて小麦粉が「メリケン粉」と呼ばれていたことに由来しており、地域の食文化への敬意が込められていました。武蔵野台地で古くから小麦の生産が盛んであった東村山の郷土料理である肉汁うどんの伝統的なスタイルを継承しつつも、独自のこだわりを持つ麺とつゆを提供していました。
提供されていたうどんは、武蔵野うどんの特徴である太麺でした。一般的なうどんよりも太く、やや茶色がかった色合いをしており、コシが非常に強く、もちもちとした、あるいは表現によってはゴツゴツとした噛み応えのある食感が特徴でした。麺には胚芽が含まれており、粒々とした見た目や風味も感じられました。茹で上げた後に冷水でしっかりと締めることで、その強いコシがさらに引き立てられていました。利用者の中には、麺の長さがやや短めであると感じる方もいたようです。
つけ汁は温かい醤油ベースで、主に鰹節から取られた出汁が使われていました。具材として豚肉と長ネギがたっぷり入っており、この温かいつけ汁に冷たいうどんをつけていただくスタイルが基本でした。利用者からは、つけ汁について「濃すぎずふんわり甘め」「芳醇でやや甘口」といった感想が寄せられており、飲むとつけ汁の底に節系の風味がしっかりと沈んでいるのが感じられたという声もありました。また、定番の肉汁うどんに加えて、出汁のきいたスパイシーなカレー汁も人気があり、特製の太麺との相性が抜群と評判でした。きのこ肉汁うどんも提供されており、一番人気の肉汁うどんに3種類のきのこが入った一品として好評でした。
メニューの中心は「肉汁うどん」で、並盛は400gと食べ応えのあるボリュームでした。価格は肉汁うどん並盛が800円、カレー肉汁うどん並盛ときのこ肉汁うどん並盛はそれぞれ900円でした。最も手頃な価格のメニューとしては、もりうどんが600円で提供されていました。これらの他にも、肉増しのオプションや、胡麻つけ汁、温かいうどん、そしてリーズナブルな価格のご飯ものなど、幅広いメニューが用意されており、利用者の様々な好みに応えていました。一部のメニューには麺量が明記されており、注文時に量が把握しやすかったという声もありました。食券制で、タッチパネル式の券売機が導入されていました。
店内は40席を備えており、一人でも利用しやすいカウンター席も用意されていました。個室の用意はありませんでしたが、店内は開放感のある空間で、落ち着いた雰囲気の中でゆったりと食事ができる環境でした。店内BGMとしてアメリカンポップスが流れていたという情報もあります。
サービス面では、店内でWi-Fiが利用可能でした。また、お子様連れでの入店も歓迎しており、乳幼児、未就学児、小学生も入店可能で、離乳食の持ち込みもできたため、家族での食事にも利用しやすい店舗でした。フレンドリーな接客も利用者から好評で、リピート率が高いという声も見られました。食事の終わりにはスープ割りも提供されていました。
東村山肉汁うどんメリケンは、東村山の地域に根差した肉汁うどん文化を大切にし、それを広く伝えることを目指していた店舗でした。残念ながら現在は閉店していますが、かつてこの場所で提供されていたこだわりの武蔵野うどんは、多くの人々に記憶されています。
