東京都中央区日本橋室町に位置する「利久庵」は、昭和27年創業の老舗の蕎麦屋です。日本橋の歴史とともに歩んできたこの店は、伝統の味を守りながら、様々な用途で利用できる空間を提供しています。東京メトロ銀座線・半蔵門線の三越前駅A1またはA4出口から徒歩約1分という、非常にアクセスしやすい場所にあります。その他、JR総武本線新日本橋駅や東京メトロ東西線日本橋駅からも徒歩圏内、JR神田駅やJR東京駅からも徒歩でアクセス可能です。
利久庵は、蕎麦だけでなく、丼物や定食、そして本格的な日本料理や会席料理も楽しめるのが特徴です。店内は地下1階から地上3階までの4つのフロアに分かれており、それぞれ異なる雰囲気と用途に合わせて利用できます。例えば、1階は蕎麦を手軽に楽しめるテーブル席が中心で、ランチタイムには近隣のビジネスパーソンや買い物客で賑わいます。2階もテーブル席で、ランチタイムにはすき焼きや焼き魚などの定食を提供しており、3階には接待や会食に適した座敷の個室が完備されています。このように、一人でさっと食事を済ませたい時から、友人との会食、ビジネスシーンでの接待、そして家族のお祝い事まで、幅広いシチュエーションに対応できる多様な座席を用意しています。合計席数は100席ほどとされており、広々とした空間でゆったりと食事を堪能できます。
蕎麦は、北海道きたそらち産のそばの実の中心部分のみを使用した更科そばが自慢です。喉ごしの良さが特徴とされています。つゆは、真昆布と3年間寝かせた削りたてのかつお節から取った出汁と、伝統の製法で合わせたかえしを使用しており、すっきりとした辛口でありながらもそばや具材とのバランスが絶妙な伝統の味が楽しめます。人気のメニューには、そばの上に納豆、かいわれ大根、かつおぶし、海苔、卵黄がのった「納豆そば」や、青首大根とレモンを使ったさっぱりとした味わいの「おろしそば」などがあります。これらの蕎麦メニューに加え、ランチタイムには利久定食(すきやき)、豚肉味噌焼き定食、天ぷら定食、刺身定食、焼き魚定食など、多彩な定食メニューが用意されています。特に、ランチタイムの定食は2階席や3階席で提供されることがあり、セットやコース料理を予約した場合にお席の予約が可能です。夜は、日本料理や会席コースも提供しており、料理長特選コースやおまかせコースなど、接待や特別な日の食事にふさわしい本格的な和食を味わうことができます。丼物も充実しており、カツ丼や天丼なども楽しめます。ドリンクメニューには日本酒や地酒も揃えられており、料理とのペアリングもおすすめです。
創業以来、変わらぬ伝統の味とスタイルを守り続けている利久庵。落ち着いた空間で、質の高い蕎麦と日本料理を味わえる老舗として、多くの人に愛されています。各フロアが異なる用途に対応しているため、利用シーンに合わせて選べる利便性も魅力の一つです。子供連れでの利用も可能ですが、事前の問い合わせが推奨されています。喫煙に関しては、加熱式たばこに限り利用できる席があるようです。多様なメニューと空間で、日本の食文化を深く感じられる利久庵は、日本橋エリアで食事をする際に立ち寄りたい一軒と言えるでしょう。