東京都中央区日本橋に店を構える「日本橋やぶ久」は、明治35年(1902年)創業という100年以上の歴史を持つ老舗の蕎麦屋です。日本橋の地に四代にわたり受け継がれてきた伝統の味を守り続けており、創業以来同じ場所で営業しています。JR東京駅八重洲北口から徒歩約3分、東京メトロ日本橋駅B7出口からは徒歩約1分と、複数路線・駅からアクセスしやすい便利な立地にあります。東京メトロ日本橋駅のA3出口からも徒歩約1分、大手町駅や三越前駅からも徒歩圏内です。
歴史を感じさせる趣のある店構えで、建物は昭和35年(1960年)に建てられたものです。店内もまた、かつての日本の面影を残す空間となっています。蕎麦は、国内産の最上級そば粉を使用し、初代から受け継がれる足踏み製法で打たれる「外二蕎麦」。そば粉十割に対し小麦粉二割という配合で打たれる蕎麦は、豊かな香りとつるりとした喉越し、切れにくさが特徴とされています。蕎麦つゆは、特注の厚削り本枯鰹をじっくり煮出して作られ、濃厚ながらも深みのある味わいです。添加物を一切使用せず、挽きたて、打ちたて、ゆでたてにこだわった本物の味が提供されています。
数あるメニューの中でも特に知られているのが名物の「カレー南蛮」です。テレビや雑誌などのメディアでもしばしば取り上げられる人気の逸品で、鰹出汁の効いた風味豊かなカレーは、単なる蕎麦屋のカレーとは一線を画すスパイス感が特徴とされています。辛さは普通、辛口、大辛口、激辛口の4段階から選ぶことができ、具材は豚肉または鶏肉、麺はそばまたはうどんを選ぶことができるため、その日の気分や好みに合わせた一杯を楽しむことができます。つけ麺スタイルの「つけカレーせいろ」も人気メニューの一つです。
蕎麦やカレー南蛮の他にも、季節の野菜を使った天ぷらや、板わさ、玉子焼き、焼き味噌といった蕎麦屋ならではの一品料理も充実しており、お酒と共にゆっくりと楽しむことができます。おつまみ定番三点盛りは、いたわさ、玉子焼、鴨ロースなど、やぶ久自慢の味を一度に味わえるとして人気です。〆にはもちろん、こだわりの蕎麦をたぐることができます。ランチタイムには、丼ものと小盛り蕎麦のセットや、せいろ蕎麦と丼もののセットなど、お得なメニューも用意されています。価格帯は、ランチが目安として1000円から2000円程度、ディナーが5000円から6000円程度となっています。また、そばの実を使ったサラダやそばがき、にしんの棒煮、鴨料理など、蕎麦の風味を活かした創意工夫あふれる料理も提供されています。デザートには自家製そば粉入りアイスクリームも用意されています。
店内にはテーブル席と掘りごたつ式の個室があり、様々なシーンに対応可能です。1階はテーブル席、2階もテーブル席となっており、2階は船底天井という珍しい造りも特徴です。3階には掘りごたつ式の完全個室が完備されており、15名から20名程度での利用に適しています。2階席と3階席はフロア貸切も可能で、最大で24名までの宴会にも対応しています。会社の飲み会や接待、会食など、落ち着いた空間で食事を楽しみたい場合に個室の利用がおすすめです。コース料理も充実しており、人気の飲み放題付きプランなども用意されています。3時間飲み放題で地酒が10種類楽しめるプランは特に人気を集めています。ウェブサイトや一部グルメサイトからのオンライン予約も受け付けています。満席表示の場合でも、電話で直接問い合わせると席が用意できる場合もあるとのことです。
テイクアウトも可能で、自宅やオフィスで老舗の味を楽しむこともできます。お一人での気軽に蕎麦を味わうランチから、大切な方との会食、会社の宴会まで、幅広い用途で利用できる「日本橋やぶ久」は、伝統の蕎麦とこだわりの料理、そして歴史を感じる空間で、特別なひとときを提供しています。