沖縄県那覇市首里金城町に位置する「首里殿内(すいどぅんち)」は、琉球王国の歴史を感じさせる首里金城町石畳道に面した、趣のある琉球古民家風の創作沖縄料理店です。首里城から石畳道を歩いて約15分(約478m)の場所にあり、那覇空港からは車で約35分と、観光の途中に立ち寄るにも便利な立地です。専用の無料駐車場が約30台分用意されており、店舗の向かい側にある「おもろ牧場」の駐車場も利用できるため、車でのアクセスも安心です。年中無休で、昼の部が11:00から15:00(ラストオーダー14:00または14:30)、夜の部が17:00から24:00(ラストオーダー23:00)まで営業しています。ただし、時期によっては夜の部が臨時休業の場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
店内は、沖縄古来の琉球文化を随所に感じられる造りとなっており、重厚な門をくぐると、沖縄の古民家を改装した空間が広がります。中庭には池泉鑑賞式庭園や白砂の枯山水が配され、琉球庭園を眺めながら食事を楽しむことができます。貸し切りも可能な離れのような客室がブロック状に配置されており、風通しの良いゆったりとした空間で、落ち着いて食事ができると評判です。特に接待や大切な会食、観光客の利用に最適な雰囲気を提供しています。総席数は80席で、少人数から大人数まで対応可能な個室や半個室、掘りごたつ席が充実しており、2名から10名以上まで収容できる部屋が用意されています。全席禁煙ですが、店外に喫煙スペースが設けられています。
「首里殿内」では、沖縄の豊かな大地と海の恵みを活かした、伝統と創作が融合した沖縄料理が提供されています。自社牧場「おもろ牧場」で大切に育てられた琉球在来豚「おもろアグー」を使用した料理は、この店の自慢の一つです。アグー料理としては、ステーキ、カツ丼、カツカレーなどがメニューに並びます。定番の沖縄そばやゴーヤーチャンプルー、煮付け定食といった郷土料理はもちろんのこと、ミミガー酢醤油和え、海ぶどう、島らっきょう塩漬けなどの前菜珍味も豊富に揃っています。ランチタイムには「煮付け定食(汁物・ご飯・もずく酢付)」が人気で、トロトロに煮込まれたてびち(豚足)や野菜がたっぷり入ったボリューム満点の一品です。また、ソーキを特製のタレに一日漬け込んでやわらかさを残したまま揚げた「ソーキのやわらか一本揚げ」もおすすめ料理として挙げられます。デザートには、シークヮーサーアイスや沖縄ぜんざいなどが楽しめます。会席料理も充実しており、「石畳コース(4,400円・税込)」、「首里城コース(6,050円・税込)」、「正殿コース(11,000円・税込)」など、用途に応じたコースが用意されています。当日でも会席料理の注文に対応可能ですが、仕入れ状況によって食材が変更になる場合があるため、事前の電話予約(3日前までが推奨)がスムーズです。
また、特別なサービスとして、敷地内には「泡盛資料館」と「民俗資料館」が併設されており、食事の前後や待ち時間に無料で歴史や文化に触れることができます。琉球の家屋を模した入り口から玄関へのアプローチも沖縄らしい演出が施され、来店前から非日常感を味わえる工夫が凝らされています。子供連れの利用も可能で、お子様メニューも用意されています。貸し切り利用も50名以上で相談可能です。