鹿児島県鹿児島市山之口町に店を構える「小料理 一久(いっきゅう)」は、1987年の創業以来、質の高い日本料理を提供し続けている老舗として、鹿児島県内だけでなく県外からも多くの食通に愛されています。鹿児島市電(系統1)天文館通駅から徒歩4分という好立地にあり、文化通り沿いのローソンとセンテラス天文館の間を進み、3本目の路地を右に曲がった先の橋口ビル1階に位置しています。繁華街にありながらも、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しめる点が魅力です。
「小料理 一久」の料理哲学は、「鹿児島の美味でおもてなし」という言葉に集約されています。店主は南薩摩坊津の久志の出身であり、その地の利を活かし、その日に水揚げされたばかりの新鮮な魚介類をはじめ、全国各地から届く旬の食材を厳選して使用しています。特に、創業当初から店の顔となっている「ふぐ」と「すっぽん」の料理は、高い評価を得ています。冬の時期には下関から直送される天然とらふぐを仕入れ、刺身、唐揚げ、白子焼、七輪焼、鍋など多彩な調理法で提供されます。ふぐのコース料理も用意されており、その奥深い味わいを存分に堪能できます。すっぽん料理は、生きたまま仕入れた新鮮なすっぽんを調理するため、独特の臭みが少なく、初めての方でも安心して味わえます。鍋はもちろん、刺身や唐揚げ、そして栄養満点とされる雑炊などがあり、特にコラーゲンたっぷりのすっぽんは、美肌効果も期待できるとされています。すっぽんのコース料理は2名から利用可能で、前日までの予約が必要となります。
鹿児島の豊かな自然が育んだブランド食材も、「小料理 一久」の料理には欠かせません。鹿児島黒豚、鹿児島県産黒毛和牛、黒さつま地鶏といった鹿児島の誇る食材を、熟練の職人が様々な調理法で提供しています。黒豚は、オリーブ炒め、味噌炒め、唐揚げ、ロース塩焼き、さらにはしゃぶしゃぶやすき焼きといった鍋料理でも楽しめます。黒毛和牛もたたき、サラダ、味噌炒め、薄切りステーキ、九条ねぎ炒め、すき焼き、しゃぶしゃぶなど、部位や調理法によって異なる旨味を引き出し、肉本来の美味しさを堪能できます。また、鹿児島のシンボルである桜島から切り出された溶岩プレートを使った「桜島溶岩焼」も特徴的なメニューの一つです。この溶岩焼では、黒豚、黒毛和牛、地鶏、活車海老、旬の野菜などが、遠赤外線効果でじっくりと焼き上げられ、素材の旨味を最大限に引き出します。
店内は、和の趣を感じさせる落ち着いた空間が広がっており、ゆったりと食事の時間を過ごすことができます。座席は、料理人の手さばきを間近で見ることができるカウンター席が8席用意されており、座椅子で足を伸ばしてくつろぎながら、店主との会話も楽しめるでしょう。また、プライベートな時間を重視したい方のために、掘りごたつ式の完全個室が充実しています。4名用が2室、6名用が1室、そして最大8名まで利用できる個室が1室あり、接待や家族での会食、友人との食事会、特別な記念日など、様々なシーンに合わせて利用できます。一部の個室には、感染症対策として加湿空気清浄機が設置されており、衛生面にも配慮がなされています。
「小料理 一久」では、季節の食材を取り入れたおまかせコースのほか、黒豚料理や黒毛和牛料理、そしてふぐやすっぽんのコースなど、様々なコース料理が用意されており、利用シーンや予算に応じて選ぶことができます。食事の平均予算は約10,000円とされており、上質な料理とサービスを堪能できるでしょう。ドリンクメニューも豊富で、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー、ハイボール、ビール、ソフトドリンクなど、幅広い種類が揃っており、料理との相性を考えながら選ぶ楽しみがあります。また、一部の料理はお持ち帰りも可能で、自宅で「小料理 一久」の味を楽しむこともできます。
長年にわたり、鹿児島の食文化を支え、多くの人々に感動を与え続けている「小料理 一久」は、厳選された食材と熟練の技、そして心温まるおもてなしで、訪れるすべての人に記憶に残る食の体験を提供しています。