鹿児島県霧島市国分中央に佇む「きりの屋」は、手作りの美味しさにこだわり抜いた創作料理を提供する居酒屋として、地元の方々はもちろん、県外からも多くのリピーターに愛され続けています。JR日豊本線国分駅からは徒歩約5分から10分の距離にあり、パワーセンターゴトー横の細い道を山形屋方面へ進み、はん屋の角を左折すると、左手にその温かな灯りが見えてきます。駅からのアクセスも良く、隠れ家のような雰囲気も魅力の一つです。
店内は木材を基調とした落ち着いた和の空間が広がっており、訪れる人々を優しく包み込みます。特に目を引くのは、重厚感あふれる一枚板のカウンター席です。ここでは、目の前で繰り広げられる厨房の様子を間近に感じながら、一人でも心ゆくまで食事と語らいの時間を過ごせます。足元が楽な掘りごたつ式のカウンター席もあり、ゆったりとくつろげる工夫が凝らされています。また、奥には完全なプライベート空間が確保された個室も用意されており、周囲を気にすることなく大切な人とのひとときを満喫できます。金曜・土曜の個室利用は4名様からの予約を受け付けています。入口すぐには、温かみのある木目のテーブルが並ぶお座敷席もあり、様々なシーンに合わせて利用できる柔軟な座席配置となっています。総席数は22席のこぢんまりとした空間ながら、アットホームな雰囲気に満ちています。
「きりの屋」の料理は、新鮮な旬の食材を惜しみなく使い、手間暇をかけて丁寧に手作りされています。冷凍食品の使用を極力控えるという店主のこだわりが、一つ一つの皿に深い味わいをもたらしています。中でも、毎日手作りされる「自家製さつまあげ」は、その日に水揚げされた新鮮な白身魚を使用し、4種類の野菜の食感が楽しめる逸品として評判です。また、豪快な見た目とジューシーな味わいが特徴の「鯛のびんた焼き」は、阿久根から仕入れた新鮮な鯛を醤油ベースの出汁に漬け込み、インパクトのある一皿に仕上げられています。サクサクとした衣とぎっしり詰まった中身が人気の「手作り牛肉コロッケ」は、自家製の二種類のソースで楽しむことができ、多くのファンを惹きつけています。「牛すじのことこと煮」や「きりの屋サラダ」、「鳥の唐揚げ」といった定番メニューも充実しており、どの料理も素材の持ち味を活かした確かな美味しさです。
メニューには、飲み放題付きの懐石コースも用意されており、二時間の飲み放題が付いて税込5,000円という価格で、きりの屋の味を存分に堪能できます。アラカルトメニューも豊富で、牛すじのことこと煮が650円、鯛のびんた焼きが780円から980円、きりの屋サラダが700円など、手頃な価格帯で提供されています。ドリンクも、生ビールや瓶ビールが500円、ブルーベリーや林檎、あんず、レモンなどの果実酒が400円、黒伊佐錦、島美人、霧島といった地元の焼酎グラスが250円から楽しめるなど、幅広いラインナップです。
「きりの屋」では、お客様への細やかな配慮も人気の理由です。一人で来店した際には、様々な料理を少量ずつ多品目提供するなど、きめ細やかなサービスで訪れる人をもてなします。また、特別な注文にも応じてもらえることがあり、顧客の要望に寄り添う姿勢が感じられます。現在のところ、オンライン予約システムの不調により、予約は電話での受付が推奨されています。店舗には専用の駐車場はありませんが、近くに提携のパークプラザ駐車場があるため、車での来店も安心です。温かい家庭的な雰囲気の中で、美味しい手作りの料理と心のこもったサービスが提供される「きりの屋」は、一度訪れたら忘れられない、お気に入りの一軒となるでしょう。