鹿児島市下荒田に位置する「ワイン食堂 maialino(マイアリーノ) 1971」は、上質ながらも肩肘張らずに楽しめるカジュアルなイタリアンを提供する一軒家レストランです。電車通りからみずほ通り交差点を経て、旧徳洲会病院方面へと進んだ先に佇む隠れ家のような存在であり、鹿児島市電の荒田八幡駅から徒歩約8分、騎射場駅からも徒歩約10分と、市電を利用してアクセスしやすい立地です。専用駐車場は完備されていませんが、店舗周辺には複数のコインパーキングが点在しているため、車での来店も検討しやすい環境です。
店内は総席数22席から24席と比較的小規模ながら、開放感のある大きなガラス窓から光が差し込む明るい空間が広がります。真っ白な壁と木の温もりを感じさせるテーブルが配された内装は、アットホームな雰囲気を醸し出し、清潔感あふれる心地よい時間を演出しています。特に目を引くのはカウンター席で、「オーナー宅でのホームパーティ」をコンセプトに、あえて低めに設計されたキッチンは、シェフの調理風景を間近で見ることができ、まるで友人の家に招かれたかのような親密な会話と食事のひとときを提供します。奥にはベンチシートのテーブル席もあり、お子様連れの家族でも安心して利用できる配慮がされています。貸し切りにも対応しており、12名以上での利用が可能です。
料理は、オーナーシェフが大阪での10年間の修行で培った腕を活かし、旬の食材を最も美味しく味わえる形で提供されます。鹿児島県内産に限定せず、国内外から厳選された新鮮な食材が用いられ、時にはシェフ自らが釣ってきた魚がメニューに並ぶこともあります。契約農家から仕入れる無農薬・無肥料のオーガニック野菜も、料理の彩りと味わいを豊かにする要素です。メニューには、本日のカルパッチョや青森産ニンニクとサルディーニャ産アンチョビソースのバーニャカウダといった前菜から、タスマニア産骨付仔羊ロース肉のアロスト、鹿児島県産黒毛和牛のビステッカ、さらには定番の本日のアクアパッツァや大人気のオマールテールのグリルなど、本格的な肉料理や魚料理が並びます。パスタも季節ごとに具材が変わり、特にオイル系のパスタは多くのリピーターに支持されています。ランチタイムには、選べるパスタに自家製スープと無農薬野菜のサラダが付くセットの他、メイン料理を含むコースや、魚料理と肉料理の両方が楽しめるフルコースなど、3,600円から5,500円の価格帯で提供されています。ディナータイムの平均予算は約5,500円から6,000円とされており、ディナーには別途コペルト(席料)が500円(税込)発生します。
「ワイン食堂」の名の通り、ワインへのこだわりも深く、シェフ自らが料理に合うワインを選んで仕入れています。イタリア、フランス、南アフリカなど世界各国から集められたワインは、ヴィンテージものから気軽に楽しめるリーズナブルなものまで幅広く取り揃えられ、グラスワインも常時3種類程度用意されています。豊富なラインナップの中から、その日の気分や料理に合わせて最適な一本を選ぶ楽しみがあります。
特別なサービスとして、ベビーカーでの入店が可能で、前日までの予約でお子様用メニューの準備も対応しています。誕生日や記念日などのサプライズ演出にも相談に乗ってくれるため、特別な日のお祝いにも最適です。店内では無料Wi-Fiが利用できるほか、女性客向けに爪楊枝、衣類の消臭スプレー、あぶらとり紙といったアメニティが用意されており、細やかな気配りが感じられます。支払いには主要なクレジットカードやPayPayなどのQRコード決済も利用可能で、インボイス制度に対応した領収書の発行も行っています。英語メニューも用意されているため、海外からの旅行者も安心して利用できるでしょう。カジュアルながらも「上質」を追求した料理とワイン、そして温かいおもてなしで、訪れる人々に記憶に残る食体験を提供するイタリアンレストランです。