大分県佐伯市大手町に位置する「呑み処・喰い処 佐伯二八」は、地元の人々に長年愛され続けている創業70年以上の老舗居酒屋です。かつて「二十八萬石」として55年以上にわたり営業し、その暖簾を引き継ぎ「にっぱち」の愛称で新たな歴史を刻んでいます。JR佐伯駅からは直線で約2.1km、徒歩で約28分ほどの距離にありますが、佐伯市歴史資料館からは徒歩約5分と近く、バス停「大手前」からは徒歩約1分とアクセスしやすい立地です。お車でお越しの場合は、東九州自動車道(無料区間)佐伯堅田ICから約14分、JR佐伯駅からは約10分で到着します。
店内は昔ながらの佇まいを残し、昭和の雰囲気が漂う広々とした空間が広がっています。大ホールのようにも感じられる開放的な店内は、多くの人々で賑わい、活気に満ちています。家族三代にわたって利用する常連客も多く、佐伯の「ふるさとの味」として親しまれています。週末は午前11時から通しで営業しており、明るい時間帯から気軽に利用できる点も魅力です。
佐伯二八の魅力は何といっても、その豊富なメニューとリーズナブルな価格設定です。昼は定食メニューが充実しており、夜は居酒屋として多種多様な料理が楽しめます。特に人気を集めているのは、佐伯のソウルフードとも称される「若鶏の唐揚げ(もも)」です。シンプルな塩味でありながら、オリジナルブレンドの塩が鶏肉本来の旨みを最大限に引き出しており、外はカリッと中はジューシーな食感が特徴です。その人気ぶりは、クリスマスシーズンに11,000本以上を売り上げるほどで、持ち帰りも可能です。また、オンラインストアを通じて全国へ発送されるふるさと納税の返礼品としても取り扱われています。
若鶏の唐揚げと並ぶ看板メニューとして、「チロリン」も地元客に深く愛されています。骨ごとぶつ切りにした鶏肉を唐揚げにしたもので、外のサクッと感と中のジュワッとした旨みが絶妙な一品です。その他にも、手羽先の唐揚げ、フライドポテト、手作りコロッケ、めひかりの唐揚げといった揚げ物から、湯豆腐や揚げ出し豆腐などの豆腐料理、ポテトサラダや二八サラダといった各種サラダまで、幅広い一品料理が揃っています。串カツやかた焼きそばなども提供されており、あらゆる世代の好みに合わせた豊富な選択肢があります。お酒の種類も充実しており、万上桜葉梅酒や麦焼酎の二階堂など、料理との相性を考えた品々が並びます。ランチの平均予算は800円から1,000円程度、ディナーは2,000円から3,000円程度と、気軽に日常使いできる価格帯も人気の理由です。
総席数は200席と広大なスペースを誇り、様々な利用シーンに対応しています。プライベートな時間を過ごせる個室も完備されているほか、仕切りのあるお座敷席も用意されており、周囲を気にせずゆったりと食事を楽しめます。小さな子ども連れの家族には、子ども用の椅子も用意されており、必要に応じて仕切り付きのお座敷を予約席にするなど、利用客への細やかな配慮が行き届いています。テーブル席やカウンター席もあり、一人での利用から友人・知人との会食、会社の宴会まで、幅広い用途で活用できるでしょう。店内は2020年4月より全席禁煙となっており、屋外に喫煙スペースが設けられています。筆談での応対や補助犬の同伴も可能で、多様なニーズに応える姿勢が見られます。フォークの貸し出しサービスもあり、細やかな気配りが感じられる「呑み処・喰い処 佐伯二八」は、地域に根ざした憩いの場として、今日も多くの人々で賑わいを見せています。