大分県大分市都町2丁目4-4の1Fに位置する「炭火焼ジビエ 焼山 本店」は、天然の野生鳥獣の肉を炭火焼きで提供する専門店です。大分駅府内中央口(北口)からは徒歩約11分(約870m)とアクセスしやすい立地で、都町の歓楽街から少し外れた場所に佇んでいます。大分駅からは、府内中央口を出て斜め左に進み、アーケードを抜けた後、約50m先の大通りにある「ホテル法華クラブ大分」を目印に直進すると到着します。近隣には荷揚町、大分中央署前、昭和通りといったバス停もあり、公共交通機関での来店にも便利です。専用駐車場はありませんが、周辺には複数のコインパーキングが点在しています。
2016年にオープンしたこの店舗は、渋谷の「宇田川カフェ」などを手掛ける株式会社LD&Kが運営しており、「地産地消」をコンセプトに掲げています。地元大分の農村地域に被害をもたらす害獣の駆除から、その肉を地元で消費することを目指し、大分県内では珍しいジビエ専門の炭火焼き店として誕生しました。提供されるジビエ肉は、大分県湯布院に設立された「九州狩猟肉加工センター」で衛生的に処理されており、高タンパク質で低カロリー、さらに鉄分が豊富な良質な狩猟肉が適正な価格で提供されています。これにより、これまで供給が不安定だった希少なジビエ肉を安定して楽しむことができます。
「炭火焼ジビエ 焼山 本店」で味わえるのは、主に鹿、猪、穴熊といった定番のジビエに加え、時期によってはカラス、鴨、雉、ヒヨドリ、ウズラといった野鳥、さらにはワニ、カンガルー、トドのような珍しい肉まで多種多様です。炭火焼きは480円からのリーズナブルな価格帯で提供されており、気軽にジビエを堪能できるのが魅力の一つです。特に人気を集めるメニューの一つに「ジビエ三銃士」があり、猪、鹿に加えてワニ、カンガルーの中から3種類を選んで楽しめる盛り合わせは、それぞれのお肉の特徴に合わせて絶妙に火入れされ、ジビエにありがちな「硬い」という印象を感じさせない仕上がりです。また、「鹿ロースのタタキ」は、ねっとりととろけるような食感で、臭みやクセが少なく、初めてジビエを食べる方にもおすすめです。猪肉は塩、タレ、西京味噌漬けから味付けを選ぶことができ、ジューシーな肉と甘辛い西京味噌の相性は抜群です。その他、ジビエの旨みが溶け込んだ「ジビエの味噌煮込み」や、猪肉と鹿肉のうまみを凝縮した「パテドカンパーニュ」、季節限定の「ジビエカレー」なども提供されています。飲み物も大分県産の日本酒や焼酎にこだわり、ジビエ料理との相性を追求しています。
店内は、かつて30年近くおにぎりと味噌汁を提供していた店舗の風情を残しつつ改装されており、落ち着いた空間が広がっています。カウンター席と座敷席が用意されており、総席数は24席です。カウンター席からは調理の様子を眺めることもできます。また、店舗の外には立ち飲みができるカウンター席も設けられており、気軽に立ち寄って「ちょい飲み」を楽しむことも可能です。貸切も20人から50人まで対応しており、宴会などにも利用できます。店内のカウンターには、回すと何かが当たったり罰ゲームがあったりするルーレットが置かれており、エンターテイメント性も兼ね備えています。特別な日のお祝いやサプライズにも対応しており、お客さんへの細やかな配慮がうかがえます。
大分の地で、新鮮で質の高いジビエ肉を炭火焼きで存分に味わえる「炭火焼ジビエ 焼山 本店」は、地元の方々はもちろん、観光や出張で大分を訪れる方にとっても、「ここでしか味わえない体験」を提供するユニークな食の空間と言えるでしょう。