熊本県阿蘇市三久保に位置する「農家れすとらん田子山」は、阿蘇の大自然の中で育まれた「あか牛」を堪能できる畜産農家直営の焼肉専門店です。阿蘇五岳や米塚、内牧城をイメージした広大な景色が広がる内牧温泉の近くに佇むこのレストランは、自家牧場で繁殖から肥育まで一貫して手掛けたあか牛と、自家栽培の米や野菜、手作りの漬物を提供する、まさに「農家れすとらん」のコンセプトを体現しています。
アクセスは、JR内牧駅から車で約10分(約4km)、JR阿蘇駅からは車で約15分(約7km)ほどの距離にあります。公共交通機関を利用する場合は、JR内牧駅から九州産交バス「内牧」または「阿蘇駅前」行きに乗車し、「駄原」停留所で下車後、徒歩約6分で到着します。ただし、バスの本数は1時間に1本程度と限られているため、自家用車でのアクセスが推奨されています。九州自動車道「熊本IC」からは車で約65分(約34km)の道のりです。店舗には15台分の無料駐車場が完備されており、車での来店も安心です。
「農家れすとらん田子山」の大きな特徴は、あか牛の生産から料理の提供までを一貫して行う「畜産農家直営」であることです。これにより、新鮮で質の高いあか牛を、肉本来の旨みを最大限に引き出した状態で味わうことができます。赤身が多く、適度な脂肪分を含むあか牛は、あっさりとしていながらも深い旨みがあり、食後にももたれにくいと評判です。肉は繊維を大切にするため手切りされており、塩や胡椒、または岩塩でシンプルに味わうのがおすすめです。定番の焼肉のほか、オリジナルのあか牛ウィンナーやあか牛ハムも提供されており、あか牛の様々な魅力を発見できます。また、米をはじめ、季節の野菜を使った漬物なども全て自家製で、阿蘇の大豆を使った豆腐料理も楽しめます。
メニューは、あか牛の焼肉を中心に様々なコースが用意されています。一番人気は、ロースや様々な部位が楽しめる「田子山コース」で、前菜、肉料理、あか牛ウィンナー、あか牛ハム、野菜盛り合わせ、ご飯、味噌汁、漬物が含まれており、価格は4,700円(税込)です。特別な日には、ヒレや三角バラといった貴重な部位を堪能できる「スペシャルコース」(7,000円・税込)も選べます。その他、「焼肉セット」や「焼肉コース」などがあり、ランチの予算は3,001円から5,000円、ディナーの予算は4,000円から5,999円程度が目安とされています。お米は自家製で、おかわり自由な点も魅力の一つです。
店内は総席数40席で、広々とした空間が特徴です。個室は設けられていませんが、席と席の間隔が広く、落ち着いた雰囲気でゆったりと食事を楽しむことができます。家族が所有する山の間伐材を使用し改装された店内は、木の温もりを感じさせるおしゃれな空間が広がっています。全席禁煙で、お子様連れでも利用しやすく、子供用の椅子も用意されています。お祝いやサプライズにも対応可能で、利用客への細やかな配慮が行き届いています。
「あか牛の放牧で阿蘇の草原を守る」という思いが込められたこのレストランは、雄大な阿蘇の山々を眺めながら、安心安全な自家製食材と、生産者が手塩にかけて育てたあか牛を存分に味わえる場所として、地元の人々はもちろん、遠方からの観光客にも愛されています。