熊本県熊本市中央区城東町に佇む「鮨 白兎(はくと)」は、熊本電気鉄道藤崎線藤崎宮前駅から徒歩およそ5分、上通りと並木坂の境界から熊本城方面へ少し入った場所に位置する、隠れ家のような鮨店です。2023年4月1日にオープンしたこのお店は、「因幡の白兎」という日本神話に由来する店名を冠し、訪れる人々を上質な鮨体験へと誘います。
このお店の大きな特徴は、店主の出身地である東北と、女将の出身地であり地元の市場で仕入れた新鮮な魚介が豊富な九州、両地域の旬の素材を巧みに取り入れたおまかせコースにあります。シャリには、粒が大きく粘り気のある岩手県産のブランド米「銀河のしずく」を使用し、さらに香り豊かな3種類の赤酢をブレンドすることで、ネタとの一体感を追求したこだわりの一貫が提供されています。特に、築地で有名なマグロの仲卸業者「やま幸」から仕入れた本マグロは、多くの客から絶賛される逸品として知られています。その他、海老の旨味を凝縮した一品や、熟成させた鹿児島県産の天然シマアジ、石垣鯛、そして特製のウニドッグなど、創意工夫を凝らした料理が月替わりで登場し、訪れるたびに新しい味覚の発見があります。デザートには、塩プリンが好評を得ています。
「鮨 白兎」のメニューは、昼・夜ともに完全予約制のおまかせコースのみで提供されています。ランチは8,800円(消費税・サービス料込)の握り中心のコース、ディナーは18,000円(消費税・サービス料込)の前菜から甘味まで揃うコース、または15,000円(消費税・サービス料込)の握り12貫のコースが用意されています。各コースは、ランチが12時、ディナーが18時30分または19時30分といったように、一斉スタート形式で提供されるため、最高の状態で料理を楽しめるよう配慮されています。また、料理との相性を考え、東北の地酒を含む厳選された15種類もの日本酒が常備されており、好みに合わせて選ぶことができます。高品質なビールを提供する「神泡認定店」でもあります。
店内は、白木の一枚板カウンターが7席設けられた落ち着いた空間で、若い店主の丁寧な仕事ぶりを間近で見ながら、会話を楽しむことができます。カウンター席の他に、半個室のお座敷席も備えているとされており、接待や身近な人との記念日など、様々なシーンで利用できるでしょう。全席禁煙で快適な食事環境が提供されており、子供連れの利用も可能ですが、事前に相談が必要です。駐車場は備え付けられていませんが、近隣にはコインパーキングが点在しているため、車でのアクセスも考慮されています。店内貸切も可能で、特別な集まりにも対応しています。
「鮨 白兎」は、若き店主の情熱と確かな技術によって、一つ一つの握りに心を込めて提供されるお店です。旬の素材を活かしたこだわりの鮨や一品料理、そしてきめ細やかなサービスは、訪れる客に感動と忘れられない時間をもたらしてくれるでしょう。