長崎県長崎市銀屋町にひっそりと佇む「14番目の月」は、長崎の街並みに溶け込みながらも、訪れる人々に非日常の体験を提供するユニークなレストランです。路面電車のめがね橋電停から徒歩およそ3分、浜町アーケード電停からも徒歩6分ほどというアクセスの良い立地にあり、長崎リハビリテーション病院の隣のビル2階に位置しています。2階へ続く階段を上がると、そこには「もしも幕末の長崎にエキゾチックなバルがあったなら」という、店主の遊び心あふれるコンセプトが具現化された空間が広がります。明るくナチュラルな雰囲気の店内は、落ち着いた色調で統一されており、まさしく大人の隠れ家のような趣です。
このお店の最大の魅力は、パン屋での修行経験を持つ女性オーナーが手がける、独創性あふれるパン料理とスイーツの数々です。栄養士・食生活アドバイザーの資格を持つ店主がプロデュースするメニューは、味はもちろんのこと、栄養バランスにも配慮されている点が特徴です。店内では焼き立てのパンの香りが漂い、訪れる客の食欲をそそります。
ランチタイムには、「スープ・サラダ・お飲み物」がセットになったお得なメニューが提供されています。中でも注目は、選べるキューブパンが人気のランチセットです。通常のWセットは1,300円から、スペシャルWセットは1,500円(いずれも税込)から楽しむことができ、選択するキューブパンの種類によって追加料金が発生します。キューブパンは常時14種類近くが用意されており、「銀屋町のクロックマダム」は白味噌ホワイトソースとエビ、出汁巻き玉子、チーズを組み合わせた贅沢な一品で、特に高い人気を誇ります。その他にも、ローストビーフ丼パンや牛丼パンといった食事系のパンから、びわカスタード、ぜんざい&バター、マダムバタフライ(焼きリンゴ)などのスイーツ系まで、多種多様なラインナップが揃います。可愛らしい見た目のフルーツサンドは、野菜の色でカラフルに仕上げたパンに長崎名物「シースクリーム」のフィリングをサンドした逸品で、プラス料金であんバターサンドに変更することも可能です。
ディナータイムには、長崎の新鮮な魚と店内で焼き上げるパンを組み合わせた新感覚の「パン寿司」(1,150円・税込)が評判を呼んでいます。また、雲仙ハムを贅沢に使用した「雲仙ハムカツ」(700円・税込)や、生クリームとチーズの意外なハーモニーが楽しめる「白雪ピザ」(750円・税込)も人気です。日本酒好きな方には、9種類の県産酒と猫の形をした長崎かんぼこを波佐見焼の器で味わえる「まねきねこセット」(1,100円・税込)がおすすめです。食後のデザートには、シロップかけ放題の「かき氷」(600円・税込)や、大人の味わいの「極上フレンチトースト」(1,000円から1,050円・税込)などが用意されています。平均予算はランチが約1,000円から1,999円、ディナーが約2,000円から2,999円となっており、様々なシーンで利用しやすい価格帯です。
店内には合計26席の座席が設けられており、カウンター席とテーブル席が中心です。最大14名までの利用が可能で、グループでの食事にも対応しています。個室はありませんが、空間が工夫されており、プライベートな感覚で食事ができる雰囲気が提供されています。店内は全席禁煙ですが、バルコニーには喫煙スペースが設けられているため、喫煙者の方も配慮された環境で過ごすことができます。
「14番目の月」では、食事以外にもユニークなサービスを提供しています。パン作りに興味がある方には、毎日2名様限定で開催されるパン教室がおすすめです。一人3,000円で、事前に予約することで参加でき、パン作りの楽しさを体験できます。また、毎月満月の前日には「14番目の月DAY」として、生ビールやハイボールの最初の1杯が半額になる特典が設けられています。ランチセットに付くコーヒーと紅茶は、ホットでもアイスでもおかわり自由という嬉しいサービスもあります。さらに、「なが推しセット」を事前に予約した客には、店内で焼き上げた「尾曲がりねこパン」が人数分プレゼントされるなど、細やかなおもてなしが行き届いたお店です。安全・安心への取り組みも徹底されており、「NAGASAKI SAFETY」認証制度の厳しい基準をクリアした店舗として、安心して食事を楽しめる環境が整っています。