福岡市中央区桜坂に位置する「桜坂珈琲」は、福岡市地下鉄七隈線桜坂駅1番出口から徒歩約1分という、駅至近の好立地にあるカフェです。喧騒から少し離れた住宅街の一角に佇み、隠れ家のような雰囲気で、ゆったりとした時間を過ごしたい方に最適な空間を提供しています。
「桜坂珈琲」の店内は、オーナー兼マスターが自らDIYを施した、木のぬくもりを感じさせるこじんまりとした空間が特徴です。昭和の趣が漂う店内には、レコード好きのオーナーが趣味で集めたレコード盤がずらりと並び、ジャズが心地よいBGMとして流れています。カウンター席が4席とテーブル席が1卓のみの合計8席と、限られた席数だからこそ、訪れる一人ひとりがまるで自分だけの隠れ家を見つけたかのような、特別な感覚を味わえるでしょう。
このカフェのコンセプトは、「お客さまに合った“望まれるコーヒー”を提供する」という、マスターの深いこだわりに基づいています。エチオピア産とペルー産の厳選された豆を常時6社ほどから仕入れ、お客さんのその日の気分や好みに合わせて、濃さやスッキリ感を調整し、最適な一杯を丁寧にハンドドリップで淹れてくれます。時にはマスター自身が焙煎を手掛けることもあり、コーヒーへの情熱が感じられます。
コーヒーだけでなく、ドイツ最高級品質とされるロンネフェルト社の紅茶やハーブティーも提供しており、他県からこの紅茶を求めて訪れる人もいるほどです。季節に応じた限定の紅茶も定期的に登場し、訪れる楽しみを一層深めています。
ドリンクの他にも、マスターのパートナーが担当する手作りの焼き菓子が人気を集めています。イギリスでの暮らしの経験から再現された、スコーンや英国女王が愛したとされるヴィクトリアサンドイッチケーキ、サクサクのクラスト生地にジャムを合わせたベイクウェルタルトなど、本格的な英国菓子やヨーロッパ各地のケーキが日替わりで提供されます。火曜と木曜の定休日が菓子作りの日となっており、その日の素材によって作られるお菓子が変わるため、訪れるたびに新しい発見があるかもしれません。また、福岡県産の無農薬レモンをふんだんに使った「英国風レモンケーキ(レモンドリズルケーキ)」や、ニンジン、ナッツ、ドライフルーツをたっぷり入れたもちもち食感の「キャロットケーキ」も人気のメニューとして挙げられます。
さらに、「桜坂珈琲」には、コーヒー店としては珍しい「裏メニュー」としてカレーライスがあります。グリーンカレー、インドのポークカレー、ハヤシライスの3種類があり、中でもマスターが特におすすめするグリーンカレーは、アサリと昆布でとった出汁にまろやかなココナッツミルクを合わせた、ピリ辛でありながらもさっぱりとした和風の味わいが特徴です。
座席はすべて禁煙ですが、店舗の外には喫煙スペースが設けられています。特別なサービスとしては、お客様の体調や好みに合わせたオーダーメイドのコーヒー提供が挙げられます。また、店内で使用されている器やカップにもこだわりが見られ、細部にわたる美意識が感じられます。全体的に、静かで落ち着いた雰囲気の中で、質の高いコーヒーや紅茶、手作りのスイーツ、そして隠れた名物であるカレーをじっくりと味わいたい方におすすめのカフェです。