福岡県田川郡添田町、英彦山の雄大な自然に抱かれた標高634mの地に佇む「HIKONIWA(ヒコニワ)」は、登山や散策に訪れる人々にとって、心休まる憩いの場として親しまれているカフェです。かつて観光案内所として利用されていた建物を丁寧に改修し、その歴史と英彦山の魅力を今に伝える空間として生まれ変わりました。店名には「英彦山の庭のように、誰もが気軽に立ち寄れる場所に」という願いが込められており、訪れる人々が心地よく自然を感じられるよう、細部にまでこだわりが光ります。
店舗へのアクセスは、公共交通機関をご利用の場合、添田町バス彦山線「別所駐車場」停留所から徒歩約1分と非常に便利です。JR彦山駅からは約3.6kmから4.3kmほどの距離があるため、徒歩でのアクセスは時間を要しますが、車でのアクセスがしやすく、専用の駐車場も完備されています。ドライブやツーリングの目的地としても最適で、大分自動車道杷木ICから約39分で到着します。英彦山の自然景観を楽しみながらの道のりは、訪れる前から期待感を高めてくれるでしょう。
HIKONIWAの店内は、広々とした開放的な空間が特徴です。特にカウンター席からは、窓いっぱいに広がる英彦山の壮大な山々を一望でき、四季折々に表情を変える絶景を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。席数は合計21席が用意されており、隣席との間隔もゆったりと確保されているため、周囲を気にせずくつろげる配慮がなされています。
提供されるメニューは、地元英彦山の豊かな食材と自然の恵みをふんだんに取り入れた、体にも優しい品々が揃います。看板メニューの一つである「季節のカレーセット」は、英彦山の藤川椎茸園で採れた干し椎茸をベースにした奥深い旨味が特徴で、旬の野菜が溶け込んだ味わいは多くのリピーターを惹きつけます。秋には「秋野菜ときのこのカレー」といった季節限定のカレーも登場し、訪れるたびに新しい味覚の発見があります。カレーライスセットは1,000円で提供されており、英彦山の裾野に広がる深倉の棚田で育まれた、甘みと粘りがあるもちもちとした食感の貴重なお米と共に楽しむことができます。
もう一つのHIKONIWAの顔ともいえるのが、独創的な豆乳スイーツの数々です。中でも「豆腐チーズケーキ」は、英彦山の澄んだ水と九州産の大豆「フクユタカ」から作られた豆乳を、ケーキの約半分に使用しており、低脂肪・低カロリーでありながら、濃厚でクリーミーな味わいが楽しめます。健康志向の方や女性に特に人気が高く、罪悪感なく楽しめるヘルシーな一品です。他にも、季節のフルーツを取り入れた「豆乳レアチーズケーキ」や「豆乳生チョコケーキ」など、バリエーション豊かな豆乳スイーツが揃い、国産のクリームチーズやチョコレートを使用するなど、素材へのこだわりも感じられます。
ドリンクメニューには、香り高いコーヒー(400円)をはじめ、豆岳珈琲や茶舗ふりゅうの厳選されたお茶が提供されています。添田町深倉のお米を使った「深倉玄米茶」は、豆腐チーズケーキとの相性も抜群で、心落ち着くひとときを演出します。食事メニューとしては、地元添田町産のこんにゃくを唐揚げにした「こん肉のから揚げ定食」も人気を集めています。
HIKONIWAでは、一般的なカフェサービスに加えて、独自の魅力的なサービスも提供しています。店内には、英彦山の観光案内機能とセレクトショップを兼ね備えた「HIKOSAN INFORMATION」が併設されており、地元深倉のお米や添田町産のこんにゃくなど、英彦山ならではの特産品を購入することも可能です。また、オンラインショップも開設されており、遠方からもHIKONIWAのこだわりの味を楽しむことができます。支払いはPayPayも利用可能で、利便性も兼ね備えています。特定の曜日を除き、電話での予約も受け付けているため、特に休日など混雑が予想される日には事前の連絡がおすすめです。営業時間は11:00から17:00(ラストオーダーは16:00)で、月曜日から木曜日(祝日を除く)が定休日となっています。