福岡市中央区六本松にひっそりと佇む「呑み処一華」は、地域住民に長く愛されている居酒屋です。地下鉄七隈線六本松駅から徒歩約5分という利便性の高い立地にありながら、大通りから少し入った場所に位置しており、隠れ家のような雰囲気を醸し出しています。そのレトロな外観は、どこか懐かしさを感じさせ、初めて訪れる人でもすぐにその温かみのある空気に溶け込むことができるでしょう。
店内は総席数7席とこぢんまりとしており、アットホームで落ち着いた空間が広がっています。個室や座敷、掘りごたつ、カウンター、ソファ席、テラス席といった特定の座席タイプは設けられていませんが、その分、店主との距離が近く、まるで自宅にいるかのようなリラックスした時間を過ごせるといわれています。少人数での食事や、じっくりと会話を楽しみたい際に特に適しています。
「呑み処一華」の最大の魅力は、新鮮で上質な海鮮料理を堪能できる点にあります。店主のご主人が長崎県壱岐・対馬の漁師であることから、一般的な居酒屋ではなかなか手に入らないような、非常に質の高い鮮魚が毎日仕入れられています。メニューは日替わりで提供されることもあり、訪れるたびに新しい味との出会いが期待できます。特に注目すべきは、「もだま」と呼ばれるサメの子供の湯引きです。これは他店ではあまり見かけない珍しい一品であり、酢味噌でいただくのが「一華」流。一般的な「もだま」とは異なり、シコっとした弾力がありながらもふわっとした柔らかさも兼ね備え、クセがなく淡白な味わいが特徴です。軟骨のコリコリとした食感も良いアクセントとなり、食べる人を魅了します。その他にも、お酒が進む太刀魚の漬けや、丁寧な仕事が光る自家製のしめ鯖など、海の幸を存分に活かした料理が充実しています。最高級のいりこも提供されており、魚臭さがなく、まるでクリスピーなスナックのような軽やかな食感で楽しめます。対馬名産の大きく肉厚な穴子が入荷する日もあり、素焼きや天ぷらで提供される際は、その豊かな風味と食べ応えに満足することでしょう。
ドリンクは、芋焼酎のミニボトルが用意されており、お湯割りなどを自分で作って楽しむことができます。料理に合わせて、ゆっくりとお酒を傾けることができるのも、この店の魅力の一つです。平均予算は2500円程度と、上質な海鮮料理をリーズナブルな価格で楽しめるため、普段使いにも特別な日の食事にも利用しやすいでしょう。
営業時間は月曜日から日曜日、祝日、祝前日の17:00から22:00までで、料理のラストオーダーは21:00、ドリンクのラストオーダーは21:30です。定休日はなく、毎日営業しているため、仕事帰りや休日の食事にも立ち寄りやすいでしょう。ただし、常連客で賑わうことが多く、夕方開店と同時に満席になることもあるため、早めの時間帯に訪れるか、事前に問い合わせるのがおすすめです。人気メニューは早い時間に売り切れてしまうこともあるため、お目当ての料理がある場合は特に注意が必要です。
支払い方法は現金のみとなっており、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済は利用できません。来店時には現金を用意しておくのがスムーズです。店内にWi-Fiは備え付けられておらず、駐車場もありません。また、バリアフリーには対応していません。お子様連れでの利用は不可とされており、貸切での利用も受け付けていません。飲み放題や食べ放題のプランは提供されていません。
衛生面においては、来店者への体調不良時の自粛呼びかけや入店時の検温、店内でのマスク着用推奨、消毒液の設置など、感染症対策が徹底されています。客席にはテーブルごとに仕切りが設けられており、会計時の現金の受け渡しも手渡しを避けるなどの配慮が見られます。従業員も検温、マスク着用、頻繁な手洗いなど、安全衛生管理に努めています。これらの取り組みにより、安心して食事を楽しむことができる環境が提供されています。
「呑み処一華」は、六本松の地で、質の高い海鮮料理と温かいおもてなしで、訪れる人々に心安らぐひとときを提供する居酒屋として、これからも多くの人々に選ばれ続けることでしょう。