福岡県八女市本村に位置する「ちゃんこ鍋 和(なごみ)」は、元力士が営む本格ちゃんこ鍋と多様な和食が楽しめる店として、地域に根差した存在感を放っています。2016年2月の開店以来、高田川部屋で18年間力士として鍛錬を積んだ店主が、その経験と想いを込めて振る舞うちゃんこ鍋は、まさに本場の味そのものです。現役時代に相撲部屋で実際に食されていたちゃんこをベースに、一般客にも喜ばれるよう3年間の修行を経て完成させたというこだわりの味は、食通からも高い評価を得ています。家族3人で温かく迎えてくれるアットホームな雰囲気も、多くの客が「ただいま」と言いたくなるような居心地の良さを生み出しています。客に心から「おいしかった」と笑顔で帰ってもらうことを一番に考え、一人ひとりにきめ細やかなサービスが行き届くよう、席数もあえて控えめに設定している点に、店主の温かいもてなしの心が伺えます。
店の看板メニューであるちゃんこ鍋は、鶏ガラを7時間から8時間かけてじっくりと煮込んだ深い旨みのある特製出汁が特徴です。味付けは定番の塩、味噌、醤油の3種類から選ぶことができ、それぞれの出汁が具材の持ち味を最大限に引き出しています。鍋の具材は、特製の自家製つくねをはじめ、鶏もも肉、豚肉といった肉類に加え、白菜、ニラ、玉ねぎ、ごぼう、しめじ、えのき、しいたけ、人参など、旬の野菜がたっぷりと盛り込まれています。これら様々な具材から染み出る旨味と甘みが溶け合い、一口食べれば口いっぱいに豊かな風味が広がります。ちゃんこ鍋の締めには、雑炊またはちゃんぽん麺、うどんを選ぶことができ、最後の最後までちゃんこの醍醐味を堪能できます。ちゃんこ鍋のサイズは、2〜4人前の「並」と3〜5人前の「大」が用意されており、少人数から家族、友人との集まりまで、様々なシーンに合わせて楽しめます。
ちゃんこ鍋以外にも、一品料理も充実しています。特に人気を集めているのが、店主の母親が作る「自家製鶏の唐揚げ」です。柑橘類を混ぜ込んだ秘伝のタレに丸一日漬け込んで揚げられた唐揚げは、ジューシーでボリューム満点。昔ながらの家庭の味として、多くの客に愛されています。焼き鳥も豊富に取り揃えられており、鶏皮、もも、せせり、砂ずり、豚バラなど定番の部位が塩またはタレで楽しめます。おまかせ串盛り5本は手軽に様々な味を楽しめる一品です。その他、力士味噌とぱりぱりキャベツの組み合わせや、やきめし、お刺身、炙りもの、揚げもの、鉄板焼といった多岐にわたるメニューが用意されており、ちゃんこ鍋と合わせて様々な料理を味わうことができます。
ランチタイムは平日のみの営業で、ボリューム満点の定食メニューが提供されています。親子丼定食、からあげ定食、そして一人用土鍋で提供される麺入りミニちゃんこ定食、日替わり定食などがあり、特にミニちゃんこ定食は800円(2025年3月時点)で、塩味の鶏ガラベースのちゃんこ鍋にご飯、小鉢、漬物が付いたお得な内容です。
宴会や団体での利用にも対応しており、約13名以上の団体であれば貸切も可能です。また、予算に応じてコース料理を組むこともできます。2025年1月時点の情報では、お一人様2,500円の幕下コース、3,000円の十両コース、3,500円の幕内コースが提供されており、ちゃんこ鍋をはじめ、刺身、唐揚げ、焼き鳥の盛り合わせなど、人気メニューがバランス良く構成されています。
店舗は八女市本村73-4に位置し、八女郵便局から二軒隣という分かりやすい立地です。八女市消防本部の斜め前にも位置しています。店の前には駐車場も完備されており、車でのアクセスが便利です。公共交通機関を利用する場合、JR羽犬塚駅から車で約11分、堀川バスの矢原町停留所からは高橋じゅんじ歯科医院の裏手、西鉄バスの福島バス停からは徒歩5分程度でアクセスできます。
店内にはカウンター席と小上がりの座敷席が設けられており、総席数は20席です。各席の間仕切りも可能で、グループでの利用はもちろん、一人でも気軽に立ち寄れる雰囲気です。個室の用意はありませんが、最大18名から20名までの利用が可能で、家族や友人との食事会、職場の宴会など、様々な場面で利用できます。
営業時間は、平日ランチが11:30から14:00まで、ディナーが18:00から23:00(ラストオーダー22:00)までです。定休日は火曜日で、祝日のランチ営業はありません。元力士が作る本格的なちゃんこ鍋と、家族経営ならではの温かいおもてなしが魅力の「ちゃんこ鍋 和」は、八女市で美味しい鍋料理を囲んで楽しいひとときを過ごすのに最適な場所となるでしょう。