福岡市南区野間、通称「大池通り」に面した場所に店を構える「麺屋 我夢者羅(めんや がむしゃら)」は、濃厚な豚骨ラーメンで地域住民やラーメン愛好家の舌を唸らせる人気店です。西鉄天神大牟田線の高宮駅からは徒歩約13〜15分、バスを利用する場合は「野間四丁目」バス停から徒歩1分と、公共交通機関でのアクセスも可能です。駐車場は店舗前に1台分と、月極駐車場に1台分が確保されており、近隣のコインパーキングを利用した際にはキャッシュバックサービスも行っているため、車での訪問もしやすい配慮がなされています。
この店の最大の特徴は、丁寧に炊き出された濃厚な豚骨スープにあります。かつて「豚骨ポタージュ」と称されたこともあるそのスープは、脂が多めでありながらもしっかりと乳化しており、まったりとしたクリーミーな口当たりが楽しめます。羽釜で炊き込むこだわりのスープは、豚骨の旨味が凝縮され、雑味の少ない深いコクと味わいを生み出しています。麺は、製麺屋慶史の特注麺を使用しており、濃厚なスープによく絡むように設計されています。当初は歯切れの良いオリジナルの細麺でしたが、後につるりとした食感と程よいコシが特徴の中太ちぢれ麺も導入するなど、ラーメンによって最適な麺を使い分けています。
メニューの中心は豚骨ラーメンで、驚くべきことに一杯500円という価格で提供されています。この価格設定は、物価高騰が続く中でも「美味しいラーメンを手頃な価格で」という店主の心意気を感じさせます。看板メニューの「豚骨ラーメン」は、肉厚で歯ごたえのあるチャーシューが2枚、キクラゲ、ネギ、海苔が乗り、ワンコインとは思えない満足感を得られます。
さらに、刺激的な辛さを求めるファンから絶大な支持を得ているのが「鬼辛ラーメン」です。豆板醤や辛味噌などをブレンドした特製の辛味と、ほのかに香る花椒が食欲をそそり、ただ辛いだけでなく、濃厚な豚骨スープの旨味と深みが両立した一杯に仕上がっています。辛さは3段階から選ぶことができ、激辛好きも満足できる設定です。
他にも、旨味たっぷりのスープが特徴の「本物:醤油ラーメン」や、冬季限定で登場していたものの、のちに通常メニューとなった「鬼辛つけ麺」など、多彩な麺メニューが揃います。つけ麺は、まったりとした濃厚な辛味スープに酸味が加わった個性的な味わいが特徴です。
サイドメニューも充実しており、特に人気が高いのが「チャーハン」です。ラーメンとの相性を考えたあっさり系の味付けながら、刻みチャーシューがたっぷり入った満足度の高い一品で、ラーメンとセットになった「チャーハンセット」は定番の人気を誇ります。餃子はニンニクが効いた味わいで、ラーメンのお供に最適です。
店内は、以前営業していたラーメン店「行徳家」の居抜きを活かした造りで、カウンター席をメインに、入り口付近に4人掛けのテーブル席が1卓設けられています。総席数は12席ほどで、お一人様から少人数のグループまで幅広く利用できます。食券機で事前にチケットを購入するシステムです。セルフサービスで利用できる辛子高菜や辛もやし、辛味ペーストなども用意されており、自分好みに味をカスタマイズできるのも嬉しいポイントです。夜はラーメン居酒屋として、一品料理と共にアルコールを楽しむこともできます。過去には「ラーメンWalker九州」の企画で、猪や鹿のジビエ肉を燻製にして使用した限定ラーメンを提供するなど、常に新しい挑戦を続ける姿勢も魅力の一つです。