福岡県福岡市博多区吉塚1-16-18に位置する「クマルちゃんレストラン&バー」は、吉塚市場リトルアジアマーケットの第4ブロックに佇む、古民家を改装して生まれたユニークなレストラン兼バーです。吉塚市場という、多様な文化が交錯する活気あるエリアに溶け込み、在福岡の現地の方々も日常的に訪れるほど、本格的なネパール料理やインド料理を提供しています。最寄りのJR吉塚駅からは徒歩およそ5分の距離にあり、また地下鉄馬出九大病院前駅からも徒歩約5分と、公共交通機関でのアクセスも良好な立地です。
店内へと足を踏み入れると、そこはまるで異国のような雰囲気に包まれています。棚にはネパールのインスタント麺やお菓子、コリアンダー、クミン、マサラといった多種多様なスパイスがずらりと並び、実際に購入することもできます。料理に使うスパイスや食材だけでなく、様々な雑貨も取り扱っており、異文化体験を五感で楽しむことができる空間です。この店舗の内装は、オーナー自身が手掛けたものであり、手作りならではの温かみと心地よさが随所に感じられます。
「クマルちゃんレストラン&バー」のコンセプトは、ネパールの食文化を日本の人々にも広く知ってもらうことにあります。提供される料理は、日本人の好みに合わせすぎず、本場ネパールの家庭で親しまれている味に限りなく近い本格的なものばかりです。ランチタイムからディナータイムまで、様々なスパイスを駆使した料理の数々が用意されています。ランチの予算はおよそ1,000円から1,999円、ディナーの予算は2,000円から2,999円程度で、本格的な異国料理を気軽に楽しむことができます。
メニューの中でも特筆すべきは、ネパール料理の定番である「ダルバート」です。これはネパールの定食として親しまれており、ランチタイムだけでなく深夜の時間帯でも提供されることがあります。ダルカレー、チキンカレー、ムラコアチャール、サラ、パパド、ライスなどがセットになっており、ライスやカレーはおかわり自由という嬉しいサービスも提供されています。カレーは本場に近い濃厚な味わいが特徴で、チキンカレーは特にスパイシーでありながらも粘り気が少ないと評されています。軽食としては、スパイスが効いたペースト状のジャガイモが詰まった揚げたての「サモサ」(450円・税込)や、スパイスたっぷりでヤギ肉と鶏肉を使用したネパール風の「餃子」(500円~)が人気です。また、「チャオミン」と呼ばれるネパール風焼きそばも提供されており、こちらもスパイスの風味が食欲をそそり、リピーターが多い人気メニューとして知られています。
バーとしての顔も持つこの店では、国内外のビールや多種多様なカクテルが提供されます。オーナーはかつて全国展開する人気バーやハードロックカフェ博多店でメインバーテンダーを務めた経験を持つ熟練のバーテンダーであり、客の好みに合わせたオリジナルのカクテルを提供することも可能です。お酒と共にエスニックなおつまみを味わいながら、陽気で気さくなオーナーとの会話を楽しむことができるのも、この店の魅力の一つです。店内にはカウンター席とテーブル席があり、さらに2階席も利用できるため、一人での利用からグループでの食事まで、様々なシーンに対応できます。現金のみの支払いが可能で、クレジットカードや電子マネーには対応していませんが、サービス料やチャージは一切かかりません。
吉塚市場リトルアジアマーケット内という特性を活かし、近隣のネパールコミュニティに深く根ざしながらも、福岡市内で本格的なネパール料理や異文化体験を求める人々にとって、貴重な存在となっています。地元のイベントにも積極的に出店しており、その味をより多くの人々に届ける活動も行っています。福岡市博多区で、本場のネパール・インド料理を味わい、異文化交流を楽しみたい方にとって、「クマルちゃんレストラン&バー」は訪れる価値のある場所と言えるでしょう。