福岡県北九州市八幡西区上上津役の閑静な住宅街に佇む「河南省家庭中国料理 品品食堂」は、中国河南省開封市の郷土料理を中心とした本格的な中国家庭料理が楽しめる隠れた名店です。最寄りの筑豊電気鉄道三ケ森駅からは徒歩で約46分、永犬丸駅からも約2.3kmと距離はありますが、駐車場が2台分(うち1台は軽自動車用)完備されており、車でのアクセスが便利です。初めて訪れる際には、その立地から見つけにくいと感じるかもしれませんが、一度足を踏み入れれば、まるで中国の家庭に招かれたかのような温かい雰囲気に包まれるでしょう。清潔感のある店内は、どこか懐かしさを感じさせる落ち着いた空間が広がっています。
このお店の最大の魅力は、本場河南省出身の女将さんが手掛ける、化学調味料を控えめに使用した心温まる家庭の味です。塩辛さがなく、スパイスが効いた本格的な味わいは、中国で実際に食べた料理をもう一度味わいたい方や、ディープな中国の家庭料理を探求したい方にとって、まさに理想的な場所と言えます。メニューには、日本の一般的な中華料理店ではなかなか出会えないような、現地ならではの料理が並びます。
特に人気のあるメニューとしては、唐辛子と花椒の風味が効いた「香辣鶏(シャンラージークァイ)」や、皮が厚くてもっちりとした食感と中華系のスパイスが香る餡が特徴の「煎餃子(ジェンジャオズ)」が挙げられます。煎餃子は6個で380円と手頃な価格で楽しめ、その独特の食感と風味が多くのリピーターを惹きつけています。定食メニューも充実しており、「麻婆豆腐套餐」は880円、「紅焼肉套餐」は980円で提供されています。また、「青椒肉絲」や「油泼面」など、様々な本格料理が780円から980円程度の価格帯で楽しめます。一部の定食ではご飯と味噌汁のおかわりが自由という嬉しいサービスもあり、ボリューム満点でお腹いっぱいになるまで料理を堪能できます。持ち帰りも可能で、容器を持参すれば容器代20円が不要になるという、環境にも配慮したユニークな配慮も見られます。
店内は総席数16席のこぢんまりとした空間で、カウンター席が6席、4人掛けテーブルが2卓、2人掛けテーブルが1卓用意されています。個室や座敷、掘りごたつ、ソファ席などはなく、アットホームな雰囲気が特徴です。貸し切りはできませんが、お子様連れでの利用も歓迎されており、家族での食事にも適しています。支払いは現金だけでなく、PayPay、楽天ペイ、AlipayといったQRコード決済にも対応しており、利便性も高いです。また、店舗が住居と併設されているため、人員がいる場合は営業時間外でも対応してくれる可能性があり、柔軟な対応が期待できるのも魅力の一つです。
「河南省家庭中国料理 品品食堂」は、その立地と相まってまさに「隠れた名店」と呼ぶにふさわしいお店です。北九州市で本場中国の家庭料理の温かさと深みを味わいたいなら、ぜひ一度訪れてみる価値があるでしょう。