福岡市東区筥松に暖簾を掲げる「麺やよかやす」は、JR箱崎駅東口から徒歩でおよそ10分から15分圏内に位置するラーメン専門店です。店舗前には3台分の専用駐車場が完備されており、車での来店も便利です。2022年8月の開業以来、豚骨ラーメンが主流の福岡において、独自の地鶏だしラーメンを提供する稀有な存在として、地元住民はもとより遠方からのラーメン愛好家からも厚い支持を集めています。
店主は以前、西区福重で地鶏専門の居酒屋を営んでいた経験を持ち、その知識と技術を活かしてラーメン作りを行っています。ラーメンの命ともいえるスープは、新鮮な鶏を6〜7時間かけてじっくりと炊き上げ、さらに熟成させることで、合計8時間もの手間暇をかけて完成されます。これにより、鶏と貝の深い旨みが凝縮されながらも、驚くほどクリアで重さを感じさせない「鶏白湯」スープが生まれます。この軽やかな口当たりは、朝からでもスープを飲み干せるほどと評されており、福岡のラーメン文化に新たな風を吹き込んでいます。麺は、製麺屋慶史が手掛ける中太ちぢれ麺を採用。モチモチとした弾力のある食感と、ほのかに香る卵の風味が特徴で、濃厚ながらも上品なスープと見事に絡み合い、至福の一体感をもたらします。トッピングには、低温でじっくりと調理されたレアチャーシューが添えられ、肉本来の旨みと柔らかさがラーメン全体の完成度を高めています。
メニューの中心をなすのは、こだわりの地鶏だしを堪能できるラーメンです。「味玉鶏白湯らーめん」は1,100円、「味玉旨辛麵」は1,200円で提供されており、定番の「鶏白湯らーめん」は900円で味わうことができます。過去には地鶏だし中華そばや地鶏だし塩ラーメンなども提供されていました。ラーメン以外にもサイドメニューが充実しており、香ばしく炙られた細切れチャーシューが食欲をそそる「炙りチャーシュー丼」や、どこか懐かしさを感じる手作りの「おかんのかしわおにぎり」も人気です。また、一口サイズの「ひと口黒豚餃子」は5個220円、10個440円とお手頃価格で、ラーメンと共に楽しむのに最適です。白飯は100円で、大・中・小のサイズを選べるため、様々な組み合わせで食事を満喫できます。スープを残さず楽しみたい方には、残ったスープに入れていただく「ダイブ飯」も300円で用意されています。
店内は、ラーメン店という従来のイメージを覆す、明るく洗練されたレトロモダンな空間が広がっています。昭和のポスターが飾られながらも、清潔感があり居心地の良い雰囲気は、女性一人でも、また小さなお子様連れの家族でも安心して利用できるでしょう。座席はテーブル席が中心で、総席数は約20席とされています。
特別なサービスとして、各テーブルにはセルフサービスでキムチやしば漬けが用意されており、ラーメンやご飯と一緒に自由に楽しむことができます。支払い方法は現金のみですが、店舗前には喫煙スペースが設けられています。また、一部では朝6時半から営業している情報もあり、朝食にこだわりのラーメンを求める方々にも利用機会を提供している可能性があります。常に新しい味の探求とメニューの試行錯誤を重ねており、訪れるたびに新しい発見があるかもしれない「麺やよかやす」は、福岡のラーメンシーンにおいて、唯一無二の存在感を放っています。