福岡市中央区薬院に位置する「ザ・ルーツ・ネイバーフッド・ベーカリー」は、地域に深く根ざした人気のベーカリーです。地下鉄七隈線薬院大通駅から徒歩約2分から5分とアクセスしやすい立地にあり、駅からの距離を気にせず気軽に立ち寄ることができます。2016年に開業し、2022年には改装リニューアルオープンを経て、より洗練された空間となっています。店舗は、大通りから少し入った場所にあり、黄色い看板が目印です。マンションの1階に位置する隠れ家のような雰囲気も魅力の一つです。駐車場は店舗前に2台分用意されており、車での来店も可能です。
このベーカリーの大きな特徴は、「お酒に合うパン」をコンセプトにしたハード系のパン作りです。オーナーシェフの三浦寛史氏は、天然酵母を使用し、48時間かけて生地を熟成させることで、もちもちとした食感と深い甘みを引き出すパンを生み出しています。福岡でハード系パンの先駆け的存在としても知られ、その独特のパンは多くのパン好きを魅了しています。
提供されるメニューは多岐にわたり、定番のパンから個性豊かなサンドイッチ、そして種類豊富なベーグルまで、幅広いラインナップが特徴です。特に注目すべきは、毎週火曜日が「ベーグルの日」とされており、この日には20種類以上のバラエティ豊かなベーグルが店頭に並びます。個性あふれるベーグルを求めて行列ができる日もあるほどの人気です。また、木曜日には「ベニエの日」という特別な日も設けられています。
具体的なメニューとしては、「栗とチョコレートのパイ」(320円)、「ショコラバナーヌ」(350円)、「あんバター」(270円)、「ノワレザン」(450円)、「塩バターあずき」(280円)、「ガーリックシュリンプ」(390円)、「オムレツサンド」(270円)、「ホットドッグ」(390円)、「クロワッサン」(200円)などが挙げられます。量り売りの「パン・ド・カンパーニュ」や「全粒粉のパン・ド・ミ」(370円)も提供されており、特にカンパーニュは多くのファンを持つ一品です。人気メニューの一つに「明太フランス」があり、かねふくの明太子を贅沢に使用し、明太ソースが溢れるほど詰まった、外はカリカリ、中はふっくらのフランスパンとの相性が抜群です。また、「キーマカレーパン」も人気が高く、バゲット生地にナスとキーマカレー、チーズがたっぷり挟まれたサンドイッチスタイルで、その食感のコントラストが好評を得ています。
座席情報に関しては、店内にイートインスペースは設けられていません。商品はテイクアウト専門となりますが、近くのカフェ「カフェ エメラルド」と提携しており、「ザ・ルーツ・ネイバーフッド・ベーカリー」で購入したパンのレシートを提示し、ワンドリンクを注文することで、1時間イートインできる特別なサービスがあります。これにより、購入したばかりのパンをすぐに楽しむことが可能です。
店内の様子は、アメリカ南部やブラックカルチャーを意識したというトガッた内装が特徴的で、個性的な雰囲気の中でパンを選ぶことができます。レジ前には2名掛けのベンチも設置されています。パンはショーケースに並べられており、見た目にも美しいパンが食欲をそそります。