福岡市中央区薬院に佇む「ぢどり長屋」は、西鉄天神大牟田線薬院駅から徒歩約5分、地下鉄七隈線薬院大通駅からは徒歩約4分と、アクセスしやすい場所に位置しています。大牟田線天神駅からは電車と徒歩で約10分ほどの距離にあり、都会の喧騒から少し離れた路地裏に、酒好きの大人たちが集う隠れ家のような空間を提供しています。駐車場は完備されていないものの、近隣には多数のコインパーキングがあるため、車での来店も可能です。
このお店は、その名の通り地鶏料理を主軸としながらも、全国各地から厳選された日本酒と新鮮な魚介類を堪能できる居酒屋として知られています。店主が「四季折々の日本酒を旨い肴で楽しむ素晴らしさ」を福岡の人々にもっと伝えたいという熱い思いから生まれたコンセプトは、訪れる人々に心温まる時間を提供します。店主が育った筑豊の思い出を基に、懐かしい故郷の長屋をイメージして作られたという店内は、どこかレトロで落ち着いた雰囲気に包まれ、気さくな店主との会話が弾むカウンター席は特にお一人様にも人気です。常連客同士が自然と交流できるような温かい空気感が魅力となっています。
「ぢどり長屋」の最大の特長の一つは、全国でも珍しい「日本酒飲み放題プラン」です。60分980円で全国の銘酒15種類以上を好きなだけ楽しめるこのプランは、日本酒愛好家にはたまらない魅力となっています。さらに、特定の曜日にはプレミアム日本酒飲み放題が通常よりもお得な価格で提供されることもあり、様々な種類の日本酒を飲み比べたい方には最適な機会となるでしょう。この飲み放題プランは、2品以上の料理注文が条件とされていますが、その料理も日本酒との相性を考えて工夫された逸品揃いです。
メニューの中心となるのは、お店の看板料理である地鶏の炭火焼きです。「炎のもも炙り焼き」は、噛むほどに鶏の旨みが広がるプリプリとした食感が特徴で、サイズを選べるのも嬉しいポイントです。焼き鳥の種類も豊富で、「幻の白レバー」や「知覧種鶏の砂ずり串」など、こだわりの部位を堪能できます。また、店主自らが釣り上げたという新鮮な魚介類も日替わりで提供されており、その時期に一番美味しい旬の魚を使った料理が楽しめます。「活き〆ごまカンパチ」や、レバ刺し好きも驚くという「料亭直伝!真空レバー」は、ぜひ試してみたい一品です。鍋料理では、「博多大吟醸酒粕もつ鍋」や、鶏料理とせせり鍋、山海味噌ちゃんこなべといった飲み放題付きのコースも用意されており、宴会やグループでの利用にも最適です。その他にも、日本酒と相性の良い「吟醸酒肴」や、昔懐かしい「ばあちゃんちの漬物盛り合わせ」など、幅広いジャンルの料理が揃っています。価格帯はディナーで3,000円から4,000円が目安となっていますが、贅沢なコースやプレミアムな日本酒を楽しむ場合は、それ以上の予算を考慮すると良いでしょう。
店内は総席数30席で、カウンター席が8席、2人掛けと4人掛けのテーブル席がそれぞれ1席と2席、そして4人掛けと8人掛けの座敷席が設けられています。個室の用意はありませんが、座敷席は半個室のような形で利用できる場合もあり、5名から12名程度のグループでの利用に適しています。店内は2019年5月1日より全席禁煙となっており、入り口横には喫煙スペースが設けられています。
「ぢどり長屋」では、一般的な居酒屋サービスに加えて、お客様への特別な配慮が感じられるサービスも提供されています。2時間半以上の宴会が可能で、誕生日などのお祝いやサプライズにも対応しています。さらに、お店の公式LINEアカウントを友だち追加すると、市場にはあまり出回らないレアな日本酒の入荷情報や、お得なサービスクーポンが配信されることがあります。日本酒選びに迷った際には、気さくな店主やスタッフがおすすめの日本酒を丁寧に紹介してくれるため、日本酒に詳しくない方でも安心して様々な銘柄を試すことができます。一部の料理は小さな七輪で炙りながら提供されるなど、食べる過程も楽しめる工夫が凝らされています。福岡の薬院で、美味しい料理と個性豊かな日本酒を心ゆくまで味わいたい方にとって、「ぢどり長屋」は記憶に残る一夜を過ごせる場所となるでしょう。