福岡市中央区大名に位置する「奄美のゆらい処 語久庵(ごくい)」は、地下鉄赤坂駅4番出口から徒歩約5分、または同駅1番出口から徒歩約6分、福岡市地下鉄空港線赤坂駅からは徒歩約4分と、アクセスしやすい立地にあります。西鉄福岡(天神)駅や薬院大通駅からも徒歩圏内で、周辺には有料駐車場も多く、電車でも車でも訪れやすいお店です。開業から21年目を迎え、福岡の中心地で奄美大島の文化と料理を伝える役割を担っています。
店内は、まるで奄美の離島にいるかのようなゆったりとした「島時間」が流れる空間が演出されており、忙しい日常を忘れさせてくれる雰囲気です。お客様が心ゆくまで食事や会話を楽しめるよう、全席が掘りごたつ式の個室となっており、可動式の壁を活用することで2名様から最大35名様までの多様な人数に対応可能な設計です。さらに、テーブル席も利用すれば最大50名様までの宴会も可能となっており、プライベートな食事から会社の宴会まで、幅広いシーンで利用できます。
「語久庵」の最大の魅力は、奄美大島と南九州から厳選されたこだわりの食材を使用した本格的な奄美料理と、その豊富なドリンクメニューにあります。名物として特に知られているのは、奄美大島の代表的な郷土料理である「奄美鶏飯(けいはん)」です。鶏肉、錦糸卵、青パパイヤの漬物、海苔、柚子やみかんの皮、青ネギなどの具材をご飯に乗せ、8時間かけて丁寧に煮込んだ熱々の地鶏スープをたっぷりとかけていただくこの料理は、江戸時代に薩摩の役人をもてなすために作られた「殿様料理」とも称される伝統の味です。この奄美鶏飯はテイクアウトや通信販売も可能で、自宅でもその味わいを楽しむことができます。
他にも、奄美諸島の最南端にある与論島産の天然塩「与論のじねん塩」を使用した料理が多数提供されており、ミネラル豊富でほんのり甘い塩の風味が生きた逸品が揃います。奄美の貝「とびんにゃ」や「テラダ・テラジャ」、奄美大島産の海ぶどう、笠利町産の生もずくの酢の物、島らっきょうの漬物、青パパイヤの醤油漬けなど、島の恵みを存分に味わえる一品料理が豊富です。島豚のタンの島味噌漬けや島豚ミミガー、塩豚三枚肉のスライスといった、奄美ならではの肉料理も人気を集めています。〆には、鶏飯の地鶏スープと和の秘伝かつお出汁を合わせたあっさりとした「語久庵らーめん」もおすすめです。
ドリンクは、奄美群島でしか製造が許されていない貴重な黒糖焼酎が常時200種類以上(一部情報では250種類以上)揃っており、福岡市内でも有数の品揃えを誇ります。日替わりで100円焼酎が提供されることもあり、様々な銘柄をお得に飲み比べることができます。芋焼酎、麦焼酎、米焼酎、泡盛なども含め、250種類以上の焼酎が用意され、さらに全国各地から集められた60種類以上の梅酒も楽しめます。オリジナルカクテルやフローズン焼酎など、全体のドリンクメニューは300種類以上に及び、お酒好きにはたまらないラインナップです。平均予算は3500円から4500円程度で、様々な飲み放題付きのコース料理も用意されており、奄美料理のコースや島豚しゃぶしゃぶ鍋のコースなど、用途や予算に合わせて選べます。
また、「語久庵」は、福岡では珍しい「奄美三味線教室」も開催しており、奄美の文化に深く触れる機会を提供しています。店内ではスポーツ観戦も可能で、野球、サッカー、ラグビー、テニスなどの試合を大画面で楽しむこともできます。特筆すべき点として、二十歳未満の方の入店は同伴者を含め不可とされています。新鮮な奄美の食材や希少な焼酎、そしてゆったりとした島の雰囲気を存分に堪能できる「奄美のゆらい処 語久庵」は、福岡にいながら奄美の魅力を深く体験できる隠れ家のような存在です。