福岡市南区長丘に位置していた「博多焼肉うしお 長丘店」は、かつて多くの食通に愛された焼肉レストランでした。鹿児島県産黒毛和牛の中でも、特に2018年の品評会で日本一に輝いた「新村畜産」の雌牛のみを牧場から直送で仕入れるという、品質への徹底したこだわりが特徴でした。この上質なA4ランク以上の和牛を、手頃な価格で提供することを目指し、コストパフォーマンスの高さでも評判を呼んでいました。熟練の料理人が肉の部位や状態に合わせて最適なカットを施し、その肉本来の旨みを最大限に引き出すことに注力していました。
「博多焼肉うしお 長丘店」でのランチタイムは、特に充実した内容で人気を博していました。「特選うしおランチ」をはじめとする多様なランチメニューには、自慢の鹿児島黒毛和牛が使用され、それに加えて豊富なバイキングが提供されていました。バイキングコーナーには、新鮮な野菜が10種類、キムチなどのおかずが12種類、そして5種類のドレッシングが並び、さらに和牛モツ煮込みスープや和牛すじ旨辛煮込み、たまごスープ、ご飯がおかわり自由という太っ腹なサービスでした。食後のデザートにはソフトクリームも用意されており、ソフトドリンクも飲み放題、または二杯まで無料で提供されるなど、心ゆくまで食事を楽しめる空間でした。ランチの価格帯は、「定番の焼肉ランチ」が1,650円前後、「タンミックスランチ」が1,980円、「特選うしおランチ」が2,640円(いずれも当時の価格)と、上質な和牛を気軽に味わえる設定でした。
ディナータイムには、さらに和牛の魅力を堪能できるコースが用意されていました。「堪能コース」や「充実コース」、「贅沢コース」といった選択肢があり、それぞれに厳選された肉盛りやホルモン盛り、チヂミや唐揚げなどのサイドメニューが含まれ、ランチ同様にサラダ、ナムル、カレー、スープ、ご飯が食べ放題、ソフトドリンクも飲み放題という充実ぶりでした。特に「サーロインすき焼き」や「サーロイン肉寿司」は、とろけるような口どけと濃厚な旨みが多くのゲストを魅了しました。
店舗は福岡市南区長丘3丁目10-8に位置し、西鉄バス「長丘三丁目」バス停から徒歩約1分とアクセスも便利でした。また、9台分の駐車場が完備されており、車での来店も容易でした。店内はテーブル席の他、掘りごたつ席も設けられ、多くの席が半個室として区切られていたため、プライベートな空間でゆったりと食事を楽しめると好評でした。ファミリー層にも配慮した造りで、お子様連れでも安心して利用できる環境でした。特別なサービスとして、誕生日のお祝いにはバースデープレートの提供があり、持ち込みのケーキにも対応(持ち込み料なし)するなど、細やかな気配りが感じられました。
しかしながら、「博多焼肉うしお 長丘店」は2023年12月25日をもって焼肉レストランとしての営業を終了し、現在は精肉店「USHIO MEAT(ウシオミート)」として新たな一歩を踏み出しています。この業態変更後も、上質な肉へのこだわりは変わらず、国産の牛肉、豚肉、鶏肉を取り扱っています。店内では、かつて焼肉店で提供されていた品質の高い肉を用いた「USHIOの和牛焼肉弁当」や「牛カツ」、「ビーフカレー弁当」といったお弁当類、さらにメンチカツや餃子などの惣菜も豊富に販売されています。営業時間は10時30分から19時までとなり、水曜日が定休日です(祝日の場合は翌日)。店舗裏には7台分の駐車場が確保されており、かつての焼肉レストラン時代と同様に、変わらず高品質な肉製品を気軽に購入できる場所として、地域の人々に利用されています。