福岡市中央区警固2丁目2−28、エステートモア警固1階に位置していた中華料理店「マンダリン マーケット文華市場」は、多くの人々に親しまれていましたが、2023年9月30日をもって閉店しました。かつては、地下鉄七隈線薬院大通駅から徒歩およそ10分(約488m)、西鉄バス警固町バス停からは徒歩わずか約2分というアクセス便利な立地で、地元住民だけでなく、遠方からも多くの食通が訪れていました。福岡市営地下鉄赤坂駅からも徒歩9分程度の距離にありました。
「ベジタブルチャイニーズ」をコンセプトに掲げ、糸島をはじめとする九州産の新鮮な野菜をふんだんに使用した、身体に優しい中華料理を提供することで知られていました。オーナーシェフが自ら厳選した質の良い野菜は、彩り豊かに盛り付けられ、食べることで美容効果も期待できると評判でした。肉や魚介類も九州各地から選りすぐりのものが仕入れられ、素材の持つ旨味を最大限に引き出す上海料理の伝統的な技法と、時代を捉えた新たな発想が融合した創作中華が特徴でした。店名の「マンダリン(官僚)」と「マーケット(市場)」には、高貴なイメージと誰もが気軽に立ち寄れる賑やかさを両立させ、幅広い年代層に愛される店でありたいという願いが込められていました。
店内には、テーブル席30席とカウンター席10席の計40席が設けられ、友人同士の食事から家族連れ、あるいは一人での利用まで、様々なシーンに対応できる居心地の良い空間が広がっていました。30名からの貸し切りも可能で、歓送迎会や忘年会といった宴会利用にも対応していました。
提供されていたメニューは多岐にわたり、ランチタイムにはボリューム満点の定食が人気を集めていました。「レバニラ炒め定食」や「海鮮五目あんかけ焼きそば」は1,000円(税込)で提供され、定食の白ごはんは1杯までおかわり無料という嬉しいサービスもありました。他にも、「天津飯定食」や「回鍋肉定食」、「博多和牛ミンチ入り麻婆豆腐」、「シャキシャキピーマン青椒肉絲」、「根菜入り酢豚」、「野菜たっぷりエビチリ」、「香味ソースの油淋鶏」など、1,000円から1,100円程度で様々な本格中華を味わうことができました。ランチ時にはプラス料金で白ごはんをミニチャーハンに変更することも可能でした。
看板メニューの一つであった「名物よだれ鶏(華味鳥使用)」は、ハーフサイズとフルサイズが用意され、しっとりとした華味鳥のモモ肉とピリ辛の黒酢ベースのタレが絶妙な一品でした。また、衣をつけて揚げた海老と野菜をスパイスで香り付けしたパン粉で炒める「中華風スパイシーシュリンプ」は、その香りとサクサクの食感が多くのファンを魅了しました。根菜がたっぷりと入った「黒酢すぶた」も、まろやかな味わいで老若男女問わず人気がありました。
飲み物にもこだわりが見られ、レモンを丸ごとすりおろして入れる「自家製すりおろし大人のレモンサワー」や、凍らせたオレンジを氷代わりに使う「マンダリンサワー」などが提供されていました。ランチタイムの特別なサービスとして、すべてのドリンクに唐揚げ2個が付いてくる「昼得飲」も好評で、ドリンクのおかわりごとに唐揚げが付いてくることから、大変お得なサービスとして親しまれていました。テイクアウトの中華弁当も充実しており、「中華弁当(卵スープ付)」は700円(税別)から、好きなおかずを2種類選べる「ハーフ&ハーフ弁当」は1,000円(税別)で提供され、自宅でも店の味を楽しむことができました。
支払いは、VISA、MASTER、DINERS、AMEX、JCB、DISCOVERといった各種クレジットカードに加え、PayPayや楽天Payなどの電子決済も利用できました。
「マンダリン マーケット文華市場」の閉店後、オーナーシェフは福岡市平尾で「MANDARIN.」という中華立ち飲み店を新たに展開しており、その中華の技術と味が引き継がれています。また、東比恵には関連店舗の「水餃子と胡椒シュウマイの二兎」も営業を続けています。