福岡市中央区平尾に位置するイタリア料理店「Ringrazie(リングラッツェ)」は、イル・グラッツィア薬院Ⅳの1階に店を構え、地元で長く愛される人気のスポットです。2008年のオープン以来、南イタリア、特にナポリ地方の伝統と文化が感じられる家庭的な料理を提供しており、飾らない温かい雰囲気で訪れる人々を魅了しています。地産地消を大切にするスローフードの思想に基づき、地域の新鮮な食材を積極的に取り入れた料理がリングラッツェの真骨頂です。旬の魚介類は博多や青島の漁師から直接仕入れるなど、素材へのこだわりが窺えます。
アクセス面では、福岡市営地下鉄七隈線薬院駅の2番口から徒歩約6分、または西鉄・地下鉄薬院駅から徒歩約5分と、公共交通機関でのアクセスも良好です。また、西鉄平尾駅からも徒歩約9分圏内にあり、周辺にはコインパーキングも利用できるため、車での来店も可能です。都会の喧騒から少し離れた住宅地の一角にありながら、エントランスにセンスの良い鉢植えが置かれ、温かみのある雰囲気が演出されています。
店内は白を基調としたお洒落な空間が広がり、ドーム型に施された天井が印象的です。木調のテーブルや椅子が配され、カジュアルながらも落ち着いた雰囲気は、女子会やデート、家族での食事、歓送迎会など多様なシーンで利用しやすいと評判です。特に奥には限定一室の個室が設けられており、ゆったりとしたソファ席も備わっているため、プライベートな会話を楽しみたい女子会や、特別な日のデートにも最適です。お子様連れの利用も歓迎されており、ママ会などにも重宝されています。店内は全席禁煙で、落ち着いた環境で食事を楽しめる配慮がなされています。
メニューは、ナポリ地方の郷土料理をベースにしたものが中心です。ランチタイムには、前菜の盛り合わせ、選べるパスタ、ドルチェ、ドリンクがセットになったミニコースが人気を集めており、コストパフォーマンスの高さで多くの口コミで絶賛されています。例えば、1650円のランチコースで、ボリュームのあるパスタと共に、自家製パンチェッタとキノコのスパゲッティ、ペスカトーレ、レバーのヴェネツィア風が添えられるクリームリゾットなど、その日のラインナップから選べるパスタが好評です。手作りパスタは歯応えがあり、お腹いっぱいになるとの声も聞かれます。ディナーでは、サルシッチャ(自家製ソーセージ)やマリネなど、ワインに合う一品料理が充実しており、ワインの種類も豊富に揃えられています。特に、鹿児島の茶美豚を使用したサルシッチャは、角切りにした肉を腸詰めにするリングラッツェならではの製法で、ゴロゴロとした肉感を存分に楽しめる逸品です。クミンやフェンネルなどのハーブが効いた、シチリアの食文化を感じさせる独特の風味が特徴です。
営業時間は、月曜日から土曜日のランチが11:30から15:00(L.O. 14:30)。ディナーは月曜日から金曜日、祝日、祝前日が19:00から23:00(L.O. 23:00)となっています。日曜日は定休日ですが、年末年始も休業となることがあります。予約は電話やホットペッパーグルメのネット予約で受け付けており、来店シーンに合わせて活用できます。お祝いやサプライズにも対応可能で、記念日などの特別な日にも利用されています。ワインが充実している他、飲み放題のサービスも提供されており、多様なニーズに応えることができます。
Ringrazieは、料理の美味しさだけでなく、スタッフのスマートな対応も評価されています。ランチでパスタをシェアする提案など、臨機応変なサービスが利用客からの満足度を高めています。常に混み合っていることが多いため、事前の予約が推奨されています。また、福岡市中央区天神に2025年春開業予定の「ONE FUKUOKA BLDG.(ワンビル)」内に出店する「天神福食堂」をリングラッツェが監修するなど、その活動は多岐にわたっています。ナポリの伝統料理を基盤としながらも、地域の食材を活かし、進化し続けるリングラッツェは、福岡のイタリア料理シーンにおいて、その存在感を確固たるものにしています。