福岡市中央区春吉に佇む「とりかわ家」は、博多名物として全国的にその名が知られる「とりかわ」を専門とする焼き鳥店です。地下鉄七隈線天神南駅からは徒歩約5分から6分、西鉄天神大牟田線西鉄福岡(天神)駅からは徒歩約9分、さらに春吉バス停からも徒歩約3分という、交通の便が良い場所に位置しています。白い提灯が目印の店舗は、賑やかな春吉の路地裏にありながらも、落ち着いた雰囲気を感じさせる佇まいです。2018年6月に前身の「焼鳥たらく」から「とりかわ家」として新たにオープンし、福岡の食文化を代表する一軒として多くの食通に愛されています。
「とりかわ家」の最大の魅力は、手間暇かけて丁寧に焼き上げられる「ぐるぐるとりかわ」です。博多のとりかわは、鶏皮を一本一本丁寧に串に巻き付けて作られる独特のスタイルが特徴。この店では、「塩」「たれ」「しょうゆ」の3種類の味を提供しており、それぞれに異なるこだわりが凝縮されています。「たれ」は、特製の甘辛いタレを二度に分けて薄く塗ることで、皮本来のパリッとした食感とタレの旨味を両立させています。「しょうゆ」は、数日間かけて特製の醤油ダレにじっくりと漬け込み、奥深い味わいを引き出しています。これらのとりかわは一本220円で提供されており、そのやみつきになる美味しさから、一人で何本も注文する常連客も少なくありません。
とりかわ以外にも、厳選された九州の食材を活かした多彩な一品料理が揃います。シャキシャキとした食感が箸休めに最適な「冷やしピーマン」は500円、鮮度抜群の「馬刺し」は1,580円で、その時期に最も状態の良いものを選んで提供されるため、訪れるたびに異なる産地や部位の馬刺しを楽しむことができます。また、定番の「豚バラ串」をはじめとする串物も充実しており、鶏皮だけでなく様々な種類の焼き鳥を堪能できます。ドリンクメニューも充実しており、生ビール(アサヒスーパードライ)は600円、ハイボールも600円で提供されています。日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー、カクテル、さらには梅酒やゆず酒といった幅広いラインナップがあり、料理とのペアリングも楽しめます。
店内は落ち着いた照明が灯る大人な空間で、ゆったりと食事ができる雰囲気が魅力です。お一人様でも気軽に立ち寄れるカウンター席は10席あり、目の前で熟練の職人が焼き上げる様子を眺めながら、できたての串を味わうことができます。また、掘りごたつ席は4名掛けのテーブルが4卓用意されており、これらを連結することで最大20名様までの宴会にも対応が可能です。友人との食事、家族での団らん、会社の同僚との飲み会など、様々なシーンで利用できる柔軟な座席構成が特徴です。なお、店内は全席喫煙可能となっているため、未成年者の入店はできませんので注意が必要です。
支払いは各種クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Diners)に対応しており、利便性も確保されています。また、テイクアウトも可能なので、自宅でゆっくりと専門店の味を楽しむこともできます。お通し代として一人330円が別途発生します。混雑時には2時間制となる場合もありますが、博多名物のとりかわを心ゆくまで味わいたい方にとって、「とりかわ家」は最適な選択肢となるでしょう。