福岡市中央区春吉の隠れた名所に位置する「スパイスと酒 錫屋」は、異国情緒あふれる空間で、奥深いスパイス料理とそれに合うお酒を堪能できる居酒屋です。福岡市地下鉄七隈線の渡辺通駅から徒歩約6分、天神南駅からも徒歩圏内というアクセスしやすい立地でありながら、ビルの2階にひっそりと佇むそのロケーションは、まさに「大人の隠れ家」と呼ぶにふさわしい雰囲気を醸し出しています。階段を上がると、スパイスの芳醇な香りが漂い、来店前から食欲を刺激します。
店内は和モダンな雰囲気を基調としつつも、エスニックな要素が随所に感じられるおしゃれな空間が広がっています。座席はカウンター席が11席、立ち飲みスペースが4席分設けられており、総席数は15席。個室は設けられていませんが、カウンター席が主体であるため、お一人様でも気軽に立ち寄ることができ、またデートや気の置けない友人との二軒目利用にも最適です。貸切も20人以下の少人数であれば相談可能なので、プライベートな集まりにも対応できます。
「スパイスと酒 錫屋」のコンセプトは、「スパイス×和×スリランカ」の融合。スリランカ出身のマスターが手掛ける料理は、日本料理の名店で培われた技術とスリランカの多様なスパイスが見事に調和し、ここでしか味わえない独自の美食体験を提供しています。料理は有田焼などの高級感ある器に盛り付けられ、視覚でも楽しませてくれます。
メニューの主役は、その名の通り「スパイス料理」と「酒」。特に、この店を代表する「スパイスおでん」は必食の一品です。和風出汁をベースにスパイスの香りとカレーの味わいを加えた独特の風味は、ココナッツミルクとアゴ出汁が織りなす奥深さが特徴で、まるでトムヤムスープのような異国情緒も感じさせます。辛さは3段階から選べるため、好みに合わせて調整できるのも嬉しい点です。単品で各300円から、お得な5種盛りは1,500円で提供されており、様々な味を少しずつ楽しめます。
また、「スリランカうどん」も人気が高く、スパイスおでんのつゆよりもココナッツミルクの風味を強く感じられる〆にぴったりのメニューです。その他にも、セルフで焼き上げるアミューズメント性も兼ね備えた「青唐辛子のたこ焼き」や、鶏軟骨と海老を使用したもちもち食感の「スパイス水餃子」、スパイシーな肉みそと大根のアチャールが絶妙な「スパイス肉みそピーマン」など、創意工夫を凝らしたメニューが豊富に揃っています。食事の〆には、「いい粉」をかけてもらえる「薬膳バニラアイスクリーム」もおすすめです。
ドリンクメニューもスパイス料理との相性を追求した独創的なラインナップです。カルダモンや唐辛子を使った特製カクテルやオリジナルサワーは、ここでしか味わえない特別な一杯となるでしょう。りんご黒酢と唐辛子、焼酎を合わせた「錫屋サワー」や、コリアンダーとヨーグルトリキュールで作る「コリアンダーラッシー」など、好奇心をくすぐるドリンクが揃っています。また、スパイス入り焼酎の炭酸割り「カレーキック」や、青唐辛子を漬け込んだ「錫屋ハイボール」、さらには「紅茶の芋焼酎」など、焼酎やカクテルにもこだわりが見られます。
予算は一人あたりおよそ3,000円から4,000円程度と、本格的なスパイス料理とこだわりの酒を気軽に楽しめる価格帯です。支払いには各種クレジットカード(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)やQRコード決済(PayPay、au PAY)も利用可能で利便性も高いです。
「スパイスと酒 錫屋」の大きな特徴の一つは、そのエンターテイメント性です。「いい粉あります」というキャッチーなフレーズとともに提供される「いい粉」は、料理にかけたり、デザートに添えたりと様々な楽しみ方ができ、訪れる客に遊び心を提供します。この「いい粉」の正体は、胃腸薬やココナッツパウダーなど諸説あり、その謎めいたサプライズも魅力の一つとなっています。スリランカ出身の陽気なマスターとの日本語での会話も楽しく、初めて訪れる人でもアットホームな雰囲気の中で心地よい時間を過ごすことができるでしょう。
さらに、この店は深夜営業を行っており、月曜日から土曜日は翌朝6時まで、日曜日も翌朝3時までと、遅い時間まで営業しているため、仕事帰りや二軒目、三軒目としての利用にも大変便利です。美味しいスパイス料理とお酒を心ゆくまで楽しみたい方、日常とは異なる非日常な体験を求めている方には、「スパイスと酒 錫屋」が春吉での忘れられない夜を演出してくれるはずです。