福岡県北九州市小倉北区魚町に位置する「中国料理 耕治 魚町本店」は、JR小倉駅から徒歩約5分、北九州モノレール平和通駅からも徒歩数分というアクセス便利な鳥町食道街の一角に店を構える老舗中国料理店です。昭和30年(1955年)にこの地で創業して以来、長きにわたり地域に愛されてきました。その歴史はさらに深く、東京・浅草で江戸中期に創業した蕎麦屋「おく山萬盛庵」に端を発するとも言われています。かつて鳥町食道街を襲った火災により、約70年の歴史を持つ魚町本店は一時休業を余儀なくされましたが、このたび見事に再建を果たし、2025年6月26日より再びお客様を迎えています。
「耕治」は、日本の著名な作家である松本清張も足繁く通い、特にフカヒレ入りラーメンを好んで食したことでも知られています。店内は、各フロアごとに異なる趣があり、訪れる人々を魅了します。一階には、北大路魯山人直筆の書や季節ごとに掛け替えられる絵画・版画が飾られたカウンター席が15席設けられ、活気と芸術が調和した空間で食事が楽しめます。二階には江戸幕末を思わせる凛とした雰囲気の座敷席が36名分用意されており、落ち着いた中でゆっくりと食事を堪能できます。さらに三階には、プライベートな会食から大切な方との食事まで、多様なシーンに対応する完全個室のテーブル席(6名用)と、網代天井と障子が和の風情を醸し出す座敷席(24名用)が設けられています。初代から受け継がれるこだわりと、現在のスタッフの思いが凝縮された空間で、それぞれのシーンに合わせた食のひとときを過ごすことができます。
メニューは、100種類以上もの豊富な本格中国料理が揃っており、その全てが持ち帰り可能です。看板メニューとして長年愛されてきた「醤油ラーメン」は、蕎麦のような喉越しの良い自家製麺と、奥行きのある味わい深いスープが特徴です。一般的な醤油ラーメンに見られる縮れ麺ではなく、珍しい細麺が使用されており、その独特の食感が多くのファンを惹きつけています。その他にも、香ばしいネギの風味が食欲をそそる「ネギそば」や、パリパリの麺に海鮮あんかけがのった「焼きそば」、上品な味わいの「炒飯」、そして肉汁豊かな「特製シューマイ」など、幅広い人気メニューが提供されています。蟹を使用した料理には全てタラバ蟹が用いられるなど、厳選された素材へのこだわりも感じられます。
ランチタイムは11:00から17:00まで(日曜・祝日を除く)営業しており、「おすすめランチセット」では、メイン一品にワンプレートの六品、ハーフラーメン、杏仁豆腐がついており、手軽に「耕治」の味を楽しむことができます。予算に応じて特別なメニューを組むことも可能で、季節の山海珍味を盛り込んだ本格中国料理を二日前までの予約で用意してもらえます。平均予算は、通常で5,000円程度、ランチは1,500円から2,000円程度、ディナーは4,000円から5,000円程度が目安となっています。クレジットカード(JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、MUFG、UC、DC、UFJ、楽天)の利用も可能です。お子様連れの利用も歓迎しており、友人同士の食事から家族での団らん、デート、接待、お顔合わせ、同窓会、各種宴会、誕生日や記念日、法事・法要後の食事会など、様々な用途で利用できる柔軟性も持ち合わせています。