福岡県久留米市櫛原町に位置していた「ENISHI cafe(エニシ カフェ)」は、2024年11月30日をもってその営業を終了しました。2022年1月6日のオープン以来、約2年間にわたり、西鉄久留米駅から徒歩およそ10分というアクセスしやすい立地でありながら、美容室「hairsalon Dille」の2階という隠れ家的な空間で、多くの人々に親しまれていました。西鉄バスの「久留米シティプラザ」停留所からも徒歩約5分と、公共交通機関でのアクセスも良好でした。
かつてこのカフェは、緑に囲まれた落ち着いた雰囲気の中で、カジュアルなフレンチやイタリアンを提供していました。店内は、運営元である美容室と同じ店舗デザイナーが手掛けた、洗練されたおしゃれな空間が特徴で、白を基調とした内装に、可愛らしいクッションが並ぶソファ席や、開放的なテラス席、気軽に利用できるカウンター席が設けられ、総席数は21~22席でした。夜にはテラス席がライトアップされ、昼間とは異なるムーディーな雰囲気を演出しており、夜景を楽しむこともできました。個室の用意はありませんでしたが、席間隔は広めに取られ、プライベート感を保ちつつ、新型コロナウイルス感染症対策にも配慮されていました。プロジェクターも完備されており、貸し切り利用も可能で、女子会やパーティーなど、様々なシーンで利用されていました。ペット同伴可能なテラス席も存在し、愛犬家の方々にも支持されていました。
メニューは、旬の食材を活かしたコース料理(事前予約制)が提供され、ディナータイムにはワンドリンク制が採用されていました。ランチタイムには、日替わりで肉、魚、またはカレーから選べるメイン料理に、前菜、サラダ、ご飯、スープが付いたワンプレートランチが人気で、1,210円で提供されていました。このワンプレートには、9~10種類の食材が彩り豊かに盛り付けられていました。ディナータイムでは、厳選された和牛100%のハンバーグプレート(月曜~木曜夜限定、前日までの予約制で2,420円、ドリンク付き)や、和風ジャポネソースでいただく牛肉のステーキ(1,650円)、本日の鮮魚のポワレ(1,100円)、豚肩ロースグリル(1,320円)、鶏モモコンフィ(1,100円)といった本格的な料理が楽しめました。前菜には、本日のキッシュ(440円)や前菜盛り合わせ(1,650円)、自家製ピクルス(440円)、チーズ4種盛り(1,100円)などがあり、デザートには、芸術的な見た目のガトーショコラ(550円)のほか、本日のタルト、チーズケーキ、フロマージュ(各550円)、ENISHIパフェ(880円)などが提供され、食後も充実した時間を過ごすことができました。ドリンクは、カクテルやワイン、焼酎など幅広い種類が取り揃えられ、特にワインにはこだわりが見られました。
特別なサービスとしては、誕生日や記念日には前日までの予約でメッセージプレート(1,650円)の提供があり、大切な日のお祝いにも利用されていました。お子様連れでの来店も歓迎されており、乳幼児から小学生まで対応可能で、お子様メニュー(お子様ランチは要予約)も用意されていました。結婚式の二次会にも対応しており、相談に応じて貸し切り利用も可能でした。電源と無料Wi-Fiが完備されていたため、ビジネス利用や、ちょっとした作業をしたい際にも便利でした。英語メニューも用意されており、海外からのゲストにも対応できる体制が整っていました。支払い方法も多岐にわたり、各種クレジットカード、交通系電子マネーを含む電子マネー、PayPayなどのQRコード決済が利用可能でした。店内は全席禁煙でしたが、店舗外には喫煙スペースが設けられていました。
このように、ENISHI cafeは、おしゃれな空間で本格的なカジュアルフレンチやイタリアンを味わいながら、様々なニーズに応える細やかなサービスが提供されていたカフェレストランでした。