JR博多駅直結のJR博多シティ「くうてん」10階に位置していた「博多ビストロタケノヤ JR博多シティ店」は、かつて多くの人々を魅了したビストロでした。博多駅からのアクセスはわずか徒歩1分という抜群の立地を誇り、気軽に立ち寄れる利便性も兼ね備えていました。店内はビストロらしいおしゃれで落ち着いた雰囲気が特徴で、ゆったりと会話を楽しみながら食事を堪能できる空間が広がっていました。総席数は50席から60席程度とされ、お一人様でも気軽に利用できるカウンター席も設けられていました。残念ながら個室の用意はありませんでしたが、40名以上の貸切利用にも対応し、歓送迎会や各種パーティーなど、様々なシーンで活用されていました。特に開放感あふれるテラス席は、大人女子会など、特別なひとときを過ごす場として人気を集めていました。
「博多ビストロタケノヤ JR博多シティ店」のコンセプトは、質の良い料理とワインをリーズナブルな価格で提供することにありました。新鮮な野菜を用いたフォンデュスタイルのバーニャカウダをはじめ、パテ・ド・カンパーニュやシーフードタパスといった幅広いビストロメニューが揃い、気軽に本格的な味わいを楽しめると評判でした。
メニューの中心は、本格的な肉料理や洋食でした。特にランチタイムはコストパフォーマンスに優れており、お手頃な価格で本格的なステーキやハンバーグが味わえると人気を博していました。サーロインステーキセットは約990円(税抜き)から提供され、ハンバーグとサーロインステーキのコンボセットは約1690円(税抜き)など、充実した内容が魅力でした。また、牛すじ煮込みオムライスプレートやローストビーフ丼、とろとろ煮込み牛すじカレーといったバラエティ豊かなランチメニューも提供され、17時までランチを提供していたため、遅めのランチにも対応可能で、多くの利用者から支持されていました。
ディナータイムでは、ランチよりも幅広いメニューが用意され、約4000円程度の予算で質の高いビストロ料理とワインを堪能できました。自慢の肉料理の中には、牛ホホ肉を特製のデミグラスソースで6時間かけてじっくり煮込んだ「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」があり、とろけるような柔らかさと濃厚な味わいが人気の一品でした。その他にも、カスタマイズ可能なアヒージョ、ガーリックライス、温玉カルボナーラ、牛すじトマト煮込みパスタ、マルゲリータ、とろーりチーズのラザニアなど、本格的な洋食メニューが豊富でした。デザートには、つまんでご卵を贅沢に使ったふわとろフレンチトーストや季節のジェラート、あまおういちごミルクのかき氷などが揃い、食後の楽しみも充実していました。さらに、平日限定で90分500円という生ハム食べ放題のサービスも提供され、ワインとともに特別な時間を過ごしたい方々に喜ばれていました。
お子様連れの利用にも配慮しており、お子様用の椅子が用意されていました。喫煙に関しては、11時から15時30分までのランチタイムは全席禁煙でしたが、それ以外の時間帯は喫煙が可能でした。支払い方法は現金に加え、主要なクレジットカード各種(VISA、MasterCard、UC、Diners、AMEX、JCB、アプラス、セゾン、銀聯、MUFG)や、Paypay、楽天Pay、楽天Edy、d払い、iDといった多様なキャッシュレス決済にも対応しており、利用者の利便性を高めていました。
しかしながら、「博多ビストロタケノヤ JR博多シティ店」は、2023年6月25日をもって一時休業し、店内改装工事を経て、同年7月21日からは同じ場所で「博多ワイン醸造所 竹乃屋 アミュプラザ博多店」としてリニューアルオープンしました。これにより、以前のビストロとしての魅力は形を変え、新たなコンセプトで顧客を迎え入れています。