福岡市中央区春吉に佇む「もつ料理 かわ乃 本店」は、昭和28年創業の歴史を持つ老舗のもつ鍋専門店です。福岡市地下鉄七隈線渡辺通駅2番出口から徒歩約3分とアクセスしやすい立地にあり、天神駅からも散策を楽しみながら訪れることができます。春吉公園の目の前に位置し、木の扉を開けるとレトロモダンな空間が広がります。古民家風の店内は和モダンにリノベーションされており、大切な方との食事や接待、家族での利用にも適した落ち着いた雰囲気です。1階には座敷席があり、靴を脱いでくつろげる空間が広がっています。また、クーラー完備の完全個室も用意されており、プライベートな空間でゆっくりと食事を楽しむことができます。テーブル席や半個室も完備しており、利用シーンに合わせて選択できるのが魅力です。総席数は71席や50席といった情報が見られますが、ゆったりと過ごせる空間が提供されていることが伺えます。
「もつ料理 かわ乃 本店」は、福岡のもつ鍋の文化に深く関わってきたことでも知られています。もつ鍋に入れるニラや、〆のちゃんぽん麺の発祥店舗とも言われており、その歴史と伝統が息づいています。創業以来受け継がれる秘伝の醤油味のもつ鍋は、初代が考案した伝統の味であり、国産牛の新鮮なもつ(小腸、ハツ、センマイ、大腸、シマチョウ、ミノなど複数の部位をミックス)とニラのみを秘伝の醤油風味のだしで味わう、本来のもつ鍋の姿を大切にしています。丁寧に下処理されたもつは臭みがなく、どれだけ食べてもくどくない上質な脂が特徴です。時代の変遷と共に、現代の好みに合わせて改良を加えつつも、昔ながらの味と調理工程を守り続けています。
二代目女将が考案した味噌味のもつ鍋も人気を集めています。京都の高級味噌を3種類独自にブレンドした甘めでまろやかなスープは、たっぷり入った具材から染み出る旨味と味噌の奥深い味わいが絶妙に調和し、飽きのこない美味しさが特徴です。もつ鍋の具材としては、キャベツ、ニラ、豆腐、糸こんにゃくなどが用意されており、特にキャベツやニラなどの野菜は国産有機栽培のものを使用するなど、素材へのこだわりが感じられます。鍋の〆には、昔から付き合いのある製麺所にオーダーしているという自慢のちゃんぽん麺の他、味噌味のもつ鍋限定でトマトのほのかな酸味とチーズのコクがスープと絶妙に調和するリゾットも楽しめます。
もつ鍋以外にも、九州の味覚を堪能できる一品料理が豊富に揃っています。博多伝統の一口餃子は、肉汁が溢れ出すと評判の人気メニューです。また、熊本直送の新鮮な馬刺しや、豚足、酢もつ、明太子、とり天なども提供されており、もつ料理と共に九州の郷土料理を味わうことができます。やみつきキャベツやグリーンサラダ、生ハムサラダなどのサイドメニューも充実しています。
コース料理も複数用意されており、飲み放題付きのコースも選択できます。例えば、「かわ乃もつ鍋コース」は3,000円から提供されており、枝豆、サラダ、とり天、もつ鍋(醤油・味噌)、ちゃんぽん麺または雑炊がセットになっています。さらに、馬刺しを含む「熊本馬刺しコース」や、明太子も加わるちょっぴり贅沢なコースなど、予算やシーンに合わせて選べる多様なコースがあります。夜の予算目安は3,000円から4,000円程度とされており、リーズナブルに老舗の味を楽しめます。
店舗では、お客さんが心地よく過ごせるよう、女将が心を込めておもてなしをしてくれます。特別なサービスに関する具体的な記述は少ないものの、家族連れや接待など幅広いシーンで利用しやすい環境が整えられています。テイクアウトや通販で自宅でももつ鍋を楽しむことができるサービスも提供されており、贈答品としても利用されています。