福岡県大牟田市古町に位置していた「鳥ぎん 本町店」は、長年にわたり地元大牟田の食文化を支え、多くの人々に愛されてきた焼き鳥と釜めしの老舗として知られていました。西鉄大牟田駅からは徒歩約6分、JR鹿児島本線大牟田駅からは徒歩約7分、西鉄新栄町駅からも徒歩約8分と、アクセスしやすい立地が特徴でした。また、近隣には提携パーキングがあり、2時間まで無料で利用できるサービスも提供されていました。
店内は100席と広々としており、落ち着いた雰囲気の中にモダンな要素も取り入れられた空間でした。テーブル席やカウンター席のほか、ゆったりと過ごせる座敷や掘りごたつ席も完備。2名から利用できる個室から、20名以上、さらには30名以上の大人数に対応可能な宴会場まで、幅広いニーズに応える個室が設けられており、家族での食事から友人との会食、会社の宴会まで様々なシーンで活用されていました。全席禁煙ながらも喫煙専用場所が設けられていたため、喫煙者も配慮された環境でした。
「鳥ぎん 本町店」の看板メニューは、創業以来変わらない「秘伝のタレ」で焼き上げられた絶品の焼き鳥でした。このタレはコクと甘辛さが特徴で、一口食べると後を引く美味しさが評判でした。定番の豚バラ、皮、つくね、砂ズリ、鳥肝、四つ身といった人気の串は、それぞれが持つ素材の旨みを最大限に引き出し、お酒との相性も抜群でした。特に、軟骨の食感を残しながらもふわふわとした食感のつくねは、多くのファンに支持されていました。
焼き鳥以外にも、新鮮な魚介類や旬の野菜を使った一品料理も充実していました。特に注目すべきは、活きの良いイカを刺身で提供し、残った部分を塩焼き、天ぷら、グラタンの中から好みに合わせて調理してくれる特別なサービスです。中でも天ぷらは、お店の方のおすすめとして知られ、サクサクとした衣とイカの旨みが凝縮された逸品でした。また、長年愛されてきた名物「時雨豆腐」は、出汁がしっかりと染み込んだ揚げ出し豆腐で、深みのある味わいが魅力でした。焼き加減にこだわった豚足も、コラーゲンたっぷりでタレなしでも十分に美味しいと評判でした。
そして、もう一つの名物として外せないのが「釜めし」でした。注文を受けてから丁寧に炊き上げるため時間はかかるものの、その美味しさは待つ価値があると言われ、食事の締めとして多くの客に選ばれていました。早めの注文が推奨されるほどの人気メニューでした。
ドリンクメニューも豊富で、日本酒、焼酎、ワイン、カクテルといった基本的なラインナップに加え、紀州産の南高梅酒、マンゴー酒、白桃酒、ライチ酒、巨峰酒、樹成り完熟あんず酒、シークワーサー酒など、全国各地や世界の厳選素材を用いたこだわりの果実酒が取り揃えられていました。
利用シーンとしては、家族連れや友人との利用が多く、乳幼児から小学生まで子供連れでの来店も歓迎されていました。お祝いやサプライズの演出にも対応しており、特別な日を過ごす場所としても選ばれていました。テイクアウトも可能で、自宅でもお店の味を楽しむことができました。
支払いはVISA、Master、JCB、AMEX、Dinersなどの主要なクレジットカードに加え、PayPayなどの電子マネーも利用可能でした。ディナーの予算は一人あたり2,000円から4,000円程度で、質の高い料理とサービスを提供していました。
「鳥ぎん 本町店」は1987年に創業し、約37年間にわたり大牟田の地で愛されてきましたが、誠に残念ながら、2024年5月31日をもって閉店いたしました。長年の営業に幕を下ろしましたが、その歴史と提供されてきたこだわりの味、そして温かいおもてなしは、多くの人々の記憶に残り続けることでしょう。