高知市本町3丁目1-14に位置する「正宗成都麻婆豆腐店」は、とさでん交通電停「大橋通」から徒歩約1分と、アクセスしやすい場所にあります。店名に冠された「正宗」は本場を、「成都」は麻婆豆腐発祥の地を意味し、その名の通り、本場成都の味を追求した本格中華料理を提供しています。
この店の料理を統括するのは、中華料理の名店「四川飯店」で15年間腕を磨き、さらにヨーロッパ各地で20年間研鑽を積んだ経験豊富なシェフ、唐津義幸氏です。彼は日本の中華料理界に多大な影響を与えた陳健民氏に師事した経歴を持ち、その確かな技術と国際的な感性が、独自の料理哲学に繋がっています。かつてはカリフォルニアロール専門店「da yoshi Sushibar」として営業していましたが、その後、本格麻婆豆腐に特化した現在の業態へと転換しました。店内には、かつての店の名残として、シェフがファンであるイタリアのオートバイレーサー、バレンティーノ・ロッシのポスターやサイン、さらにはフェルメールの絵画が飾られ、訪れる客の目を楽しませています。
「正宗成都麻婆豆腐店」の看板メニューは、店名にもある自家製の麻婆豆腐です。ラー油や紅油といった調味料からすべて手作りするというこだわりで、料理酒には土佐鶴を使用するなど、地元の食材も積極的に取り入れています。辛さの中にも甘みと奥深い旨みが感じられると評判で、提供されるご飯には「天空の郷」の米が使用されており、麻婆豆腐との相性は抜群です。ランチタイムには、この麻婆豆腐が楽しめる麻婆丼ランチ(麻婆麺への変更も可能)をはじめ、四万十はちきん地鶏のスープカリーや、煮込みデミグラスソースといった多彩なメニューが揃っています。さらに、深みのある辛さが特徴の坦坦麺ランチや、タレの仕込みに3日をかけるという正宗成都水餃子ランチも、ミニ麻婆豆腐付きで提供されています。ランチは通常800円から1,200円程度の予算で楽しめるとされています。ディナータイムには、四万十米豚の焼売や、ブルゴーニュ産のエスカルゴといった一品料理も味わえます。また、日本紅茶協会認定ティーインストラクター監修のオリジナルシロップ(ミョウガシロップ、紅茶シロップ)を使用したチューハイや、高知県内で唯一、琥珀エビスビールが飲める店としても知られており、昼飲みやちょっとした立ち寄りにも最適です。
店内は、1階にカウンター席が3席、2階には4人掛けのテーブル席が4卓あり、落ち着いた雰囲気の中で食事ができます。およそ19席が設けられ、コンパクトながらもゆったりと過ごせる空間です。
特別なサービスとして、お得なポイントカードシステムが導入されており、黒のカードで10回利用すると、ゴールドの「常連様用」カードにランクアップします。この「常連様」カードを提示するだけで、ミニ麻婆豆腐かスイーツがプレゼントされる特典があります。また、事前の予約時には豪華な特典があるとの情報もあり、特別な日や確実に来店したい場合に利用すると良いでしょう。点心や総菜、スイーツのテイクアウトも可能で、自宅で本格中華の味を楽しむことができます。電子マネー決済(PayPay)にも対応しており、無料Wi-Fiも完備されているため、利便性も高いと言えるでしょう。お子様連れでの来店も歓迎されており、幅広い客層に対応したお店です。店内では、この店を題材にした漫画「アテはテンプラカモカナ!!」も購入できるなど、ユニークな一面も持ち合わせています。