高知県高知市唐人町66に佇む「料亭 濱長」は、土佐の伝統文化と美食を深く体験できる老舗料亭です。昭和12年創業の歴史を持ち、高知で唯一、専属の土佐芸妓を擁する場所として、訪れる人々に非日常の「土佐時間」を提供しています。鏡川のほとりに位置し、昼は穏やかな川の流れを、夜は行き交う電車の灯りが織りなす夜景を望む、趣あるロケーションが魅力の一つです。
アクセスは、とさでん交通はりまや橋駅から徒歩約6分、デンテツターミナルビル前駅から徒歩約4分と、主要駅からのアクセスも良好です。また、JR高知駅からは車で約5分、徒歩約15分圏内であり、高知自動車道高知ICからは車で約10分から15分程度で到着します。敷地内には駐車場も完備されており、車での来店も便利です。
「料亭 濱長」の大きな特徴は、単に食事をするだけでなく、土佐の豊かな文化を五感で味わえる点にあります。食材の宝庫である土佐の新鮮な素材を惜しみなく使用し、職人の繊細な技と上品な出汁が織りなす会席料理や、豪快ながらも美しい高知の郷土料理「皿鉢料理」を堪能できます。季節の移ろいを表現した美しい盛り付けは、目でも楽しめる芸術品のようです。会席料理は11,000円(税込)から用意され、予算に応じて素材のグレードや技巧の粋が異なります。少人数でも皿鉢気分を楽しめる「ひとり皿鉢」も好評で、様々なシーンに対応可能です。
空間へのこだわりも深く、全席で合計100席から200席規模を有し、多様な客層に対応できる座席配置がされています。1階はカウンター席と座敷席が配されたオープンな雰囲気で、気軽に利用できる空間です。開放的なテラス席もあり、天気の良い日には心地よい風を感じながら食事を楽しめます。2階には和モダンな個室が6室設けられており、1名から最大20名まで利用可能で、大女将のセンスが光る女性に人気のフロアです。ここでは夜ごとに大舞台で芸妓が舞を披露し、人気の「しばてん踊り」などで場を盛り上げます。さらに3階は、接待や家族のお祝い事など、大切な席に最適な完全個室が5室用意されています。各部屋にはお手洗いも完備され、プライベートな空間でゆったりと過ごせます。檜の間、杉の間、珊瑚の間、竹の間、そして横綱の廻しが飾られた「龍馬の間」など、趣の異なる部屋が特別なひとときを演出します。大人数での利用には、4階に100名規模の大広間も備わっています。
特別なサービスとして、「料亭 濱長」では土佐芸妓によるお座敷遊びを体験できる点が挙げられます。芸妓による日本舞踊や三味線の生演奏に加え、可盃(べくはい)や箸拳、しばてん踊りといった伝統的なお座敷遊びを気軽に楽しむことができ、土佐の「おきゃく文化」を肌で感じられます。また、料亭が運営するよさこいチーム「濱長花神楽」によるよさこい鳴子踊りのショーも、店内で定期的に開催されており、高知の熱気あふれる祭りの雰囲気を間近で体験できる貴重な機会です。お子様向けの御膳やベビーカーでの入店も可能で、家族連れでも安心して利用できる配慮がなされています。会計時には合計金額の人数割りサービスは行っておらず、客自身での計算を推奨する独自の運用がされています。旅館・ホテルからの浴衣での入店は遠慮願うといった、料亭ならではのドレスコードも存在します。
「料亭 濱長」は、土佐の食の魅力を最大限に引き出した料理と、脈々と受け継がれる伝統芸能、そして細やかなおもてなしが一体となり、唯一無二の体験を提供する高知を代表する料亭です。