かつて徳島市栄町1丁目12に位置していた「はなたに酒店」は、2024年11月8日(金)に「食堂はなたに」として徳島駅前へと移転し、新たな歴史を刻んでいます。JR徳島駅から徒歩約3分というアクセスしやすい立地へと移り、来店する人々を温かく迎え入れています。
この店の大きな特徴は、単に料理を提供するだけでなく、店主自らがお客様を楽しませるための「エンターテイメント」を重視している点にあります。「おかえり!」という声が自然と飛び交うアットホームな雰囲気は、一日の疲れを癒し、訪れる人々に心地よい時間を提供します。料理の美味しさはもちろんのこと、味覚以外の五感でも楽しめるよう、メニュー名や店内の随所に遊び心あふれる「仕掛け」が凝らされており、訪れるたびに新たな発見があるようなワクワク感が演出されています。手書きのメニュー表には、既製品の漬物を「手作りではない白菜漬」と記載したり、電子レンジに役職名をつけたりするなど、細やかなユーモアが散りばめられ、思わず笑みがこぼれるような工夫がされています。
店内は落ち着いた木調で統一されており、ゆったりと食事を楽しめる空間が広がっています。総席数は44席で、様々なシーンに対応可能です。調理長が目の前で腕を振るう様子を間近で見ることができるカウンター席は、お一人様でも気兼ねなく、また料理への期待感を高めながら過ごせる特等席です。その他、仲間との会話が弾むテーブル席や、プライベートな時間を大切にしたい時に重宝する個室も完備されています。宴会や会食にも対応できる広々とした座敷席も設けられており、多様なニーズに応える柔軟な座席配置が魅力です。貸切利用も可能で、大人数での集まりにも適しています。店内は分煙されており、喫煙者と非喫煙者が共に快適に過ごせるよう配慮されています。
提供される料理は、徳島の豊かな食材を活かした逸品揃いです。看板メニューの一つである「TFC(徳島フライドチキン)」は、FサイズとHサイズの2種類から選べ、ジューシーな鶏肉の旨味を存分に味わえます。阿波九条ネギとすだちブリを使用した「すだちパッチョ」は、新鮮なすだちブリのほどよい脂乗りと爽やかな酸味、そして香ばしい阿波九条ネギの風味が絶妙に調和した一皿です。また、毎日丹精込めてつぎ足される特製の「阿波牛モツ煮込み」は、日を重ねるごとに味わいが増し、深みのある旨味が特徴です。旬の魚介を厳選し、素材本来の美味しさを最大限に引き出すことにこだわった「本日のお刺身」は、美しい盛り付けとともに提供され、目で見て、舌で味わう楽しみがあります。
「目指したのは母の味」をコンセプトにしたおでんも、この店の人気のメニューです。中でも「でっかい大根」は、見た目のインパクトだけでなく、中までしっかりと味が染み込みながらも、箸でほろりと崩れる絶妙な柔らかさが特徴で、特に女性客から高い支持を得ています。「世界一柔らかいこんにゃくでスジコン」や「半熟とろーり卵」など、趣向を凝らしたおでん種も豊富に揃っています。その他、自家製ドレッシングで味わう「生ハムサラダ」や「フルーツトマトとモッツァレラのバジリコサラダ」、ユーモラスな名前の「正しいポテサラ」や「正しくないポテサラ」など、一品料理も充実しています。〆には「TKU(タラコとキムチのバターうどん)」や「焼飯」といった食事メニュー、食後には「黒みつきなこアイス」などのデザートも楽しめます。
飲み放題付きのコース料理も用意されており、中でも「はなたにコース」は、すだちブリと渭東ネギのすだちパッチョやおでん盛り合わせなど、店の人気メニューを一度に堪能できる全8品の構成で、歓送迎会や各種宴会にも適しています。ディナーの平均予算は3,500円から4,000円程度で、質の高い料理とサービス、そしてユニークな体験をリーズナブルな価格で提供しています。予約も可能で、公式Instagramでは最新情報が発信されており、訪れる前にチェックすることで、より一層楽しめるでしょう。