香川県高松市鍛冶屋町に位置する「季節料理 どちらいか」は、瀬戸内海の豊かな海の幸と香川県産の新鮮な野菜、米、そして地酒を存分に堪能できる本格和食の店です。高松市美術館の南口からすぐの場所にあり、美術館通りの一本南通り、丸亀町商店街のセブンイレブンから中央通りへ向かう通り沿いになかむらビルの1階に入居しています。ことでん琴平線の片原町駅や瓦町駅からはいずれも徒歩約8分から10分、高松築港駅からも徒歩約10分と、主要な駅からアクセスしやすい立地です。
「日常とは少し違うお味を楽しんでほしい」という店主の思いが込められた料理は、地産地消を強く意識しており、使用される食材のほとんどが香川県産という徹底ぶりです。特にこだわっているのは、米を羽釜で炊き上げることと、瀬戸内海で獲れた新鮮な魚を炭台で丁寧に焼き上げることです。羽釜で炊き上げられたご飯は、みずみずしく、一粒一粒が立っており、本来の甘みが噛みしめるほどに感じられます。炭火でじっくりと焼かれた魚は、香ばしさとふっくらとした食感が特徴で、羽釜炊きのご飯との相性は抜群です。
ランチタイムには、気軽に楽しめる定食メニューが提供されており、特に「海鮮ちらし定食」や「お刺身盛り合わせ定食」、そして「焼魚定食」が人気です。海鮮ちらし定食は一日限定5食で、毎朝店主が市場で目利きした約7〜8種類の鮮魚が酢飯の上に美しく盛り付けられます。新鮮なマグロ、しめ鯖、イカ、鯛、鮭などに加え、ウニや卵焼きが添えられ、見た目にも豪華で満足感のあるボリュームです。お刺身盛り合わせ定食では、新鮮な刺身と羽釜で炊かれた白米の組み合わせを堪能できます。焼魚定食では、サワラや鯖、鮭、銀カレイ味噌漬け焼きなどがメニューに並び、注文を受けてから一切れずつ串刺しにした大ぶりの魚の切り身を炭火で丁寧に焼き上げることで、パリッと香ばしく、中はふっくらとした絶妙な焼き加減に仕上げられます。ランチの価格帯は、定食が1,000円から1,500円程度とされており、手軽に本格的な和食を楽しめる点が魅力です。
ディナータイムは、旬の食材をふんだんに使用した「季節のおまかせコース」がメインとなります。初めて訪れる方には、先付、前菜(三種)、碗物、刺身、焼物、口替り、煮物、食事、デザートの7品で構成される4,620円のコースがおすすめです。瀬戸内の味覚を存分に堪能したい方には、同じく先付からデザートまで9品で構成される6,050円のコースが用意されています。その他、冬期限定のふぐ料理コース(11,000円)も提供されており、季節ごとの旬の味覚を深く味わうことができます。夜の平均予算は4,000円から5,000円程度で、接待や記念日など、特別な日の食事にも適しています。予算や希望に応じてメニュー内容の変更にも柔軟に対応し、苦手な食材やアレルギーの要望も受け付けています。
店内は、間仕切りによってプライベートな空間が保たれたテーブル席と、お一人様でも利用しやすいカウンター席が設けられています。カウンター席では、炭焼きの囲炉裏や羽釜が目の前に並び、和食処ならではの臨場感を味わうことができます。また、落ち着いて食事ができる座敷個室やパーティションで仕切られたテーブル個室も用意されており、接待や会食、宴会など、様々なシーンでの利用が可能です。店内は全席禁煙で、店外の中庭スペースでの喫煙は許可されています。支払いはPayPayにも対応しており、利便性も兼ね備えています。
「どちらいか」という店名は、店主の出身地である徳島の方言で「どういたしまして」という意味を持ち、その柔らかい響きと懐の深さが店の雰囲気に調和しています。長きにわたり和食の世界で経験を積んだ店主による、瀬戸内の海の恵みと香川の大地の恵みを活かした、心温まる本格和食を堪能できる一軒です。