静岡県熱海市清水町に位置する「とんかつ丸七 熱海店」は、東京・門前仲町に本店を構える人気とんかつ専門店の熱海支店です。JR伊東線 来宮駅から徒歩およそ13分、JR東海道本線 熱海駅からは徒歩およそ16分の距離にあり、国道135号線沿いの秋元ビル1階という分かりやすい立地です。熱海の賑やかな飲食店街からは少し離れた場所にありながらも、その独自の魅力で多くの人々を惹きつけています。専用の駐車場は設けられていませんが、周辺には複数の有料駐車場が点在しており、車でのアクセスも可能です。
「とんかつ丸七」の最大の特徴は、一般的なかつ丼とは一線を画す「焼きカツ丼」という独自のスタイルです。通常のかつ丼のように揚げたカツを卵でとじるのではなく、丁寧に焼き上げた卵の上に、旨みが凝縮された分厚いとんかつが豪快にのせられて提供されます。この「卵でとじない」製法により、とんかつは揚げたてのサクサクとした衣の食感を保ちつつ、肉厚でありながら驚くほどやわらかくジューシーな仕上がりとなっています。この極厚のカツは、事前に低温でじっくりと調理されることで肉本来の旨みが最大限に引き出されており、その厚さからは想像できないほどのやわらかさを実現しています。さらに、熱海店でも本店と同様に、使用するパン粉、油、そして特製の甘辛いタレに至るまで、徹底したこだわりが貫かれています。国産豚肉と静岡県産の新鮮な卵を使用し、素材の味を最大限に活かした逸品が提供されています。カツにかかる特製の甘めのタレは、香ばしいカツとふっくらとした卵焼き、そしてご飯との相性が抜群で、一口食べればそのハーモニーに箸が止まらなくなるでしょう。タレの量は客の好みに合わせて調整することも可能です。
メニューの中心となるのは、やはり名物の「焼きカツ丼」です。並(1,300円)、上(1,800円)、特上(2,400円)、そして最上級の極上(3,500円)といったバリエーションがあり、肉の部位や厚さによって異なる味わいを楽しむことができます。また、とんかつの魅力をシンプルに味わえる「ロースカツ定食(1,600円)」や、さらに厚みのある「極厚ロースカツ定食(2,500円)」も用意されています。その他、意外な人気メニューとして「カツカレー(1,300円)」も提供されています。食事には、味噌汁と、箸休めにぴったりの昆布生姜漬けが添えられ、テーブルにはとんかつソース、大根おろし、胡麻味噌の三種類のつけだれが用意されており、味の変化を楽しみながら様々な食べ方を試すことができます。ご飯の大盛りは無料で提供されており、心ゆくまで自慢のとんかつを堪能できます。特に注目すべきは、一日わずか二食限定で提供される「焼きカツ丼極厚(3,980円)」で、こちらは電話またはリクエストによる事前予約が必要となる特別なメニューです。また、テイクアウトにも力を入れており、自宅や観光先でも店の味を楽しめるよう、名物の「焼きカツ丼」に加え、分厚いカツを挟んだ「カツサンド(1,500円)」も提供されています。
店内は、カウンター席とテーブル席が配置されており、広々とした空間ではありませんが、清潔感があり、落ち着いた雰囲気の中で食事をすることができます。カウンター席では、調理の様子を垣間見ることもできるかもしれません。来店前に、ホットペッパーグルメやYahoo!マップなどのオンラインサービスを通じて席の予約が可能であり、特に限定メニューを希望する際には予約が推奨されます。会計時にはPayPayによるキャッシュレス決済も利用できるため、利便性も高いと言えるでしょう。