岐阜県飛騨市神岡町森茂、北アルプスの山麓に位置する「天空の牧場 奥飛騨山之村牧場」は、標高約1,000メートルの高地に広がる自然豊かな観光牧場です。「日本の里100選」にも選ばれた秘境「山之村」にあり、雄大な景色の中で心地よい時間を過ごせます。入場料は無料で、広々とした敷地内には200台収容可能な無料駐車場が完備されており、大型バスの駐車も可能です。
自家用車でのアクセスは、北陸自動車道富山ICから国道41号線経由で約60km、東海北陸自動車道飛騨清見ICからは卯の花街道経由で約60kmです。国道471号からは車で約20分と案内されています。また、大規模林道(山吹峠)と岐阜県道484号線(伊西峠)の二つのルートが利用可能で、大規模林道の方が道幅が広く運転しやすいとされています。公共交通機関を利用する場合は、JR飛騨古川駅から濃飛バス神岡行きに乗車し、神岡営業所で飛騨市営バス「ひだまる」に乗り継ぎ、「山之村牧場」バス停で下車すると便利です。このバス停は新設されたため、以前よりも牧場へのアクセスが格段に良くなりました。
牧場の大きな魅力の一つは、地元の新鮮な食材を活かした自家製グルメです。特に好評を博しているのが「ソーセージバイキング」で、レストランで毎日開催されています。食べ放題のメニューには、あらびき、黒こしょう、チーズ、ハーブ、えごまみそ、やまからといった個性豊かな6種類の自家製ソーセージが並びます。これらは国産の豚肉を使用し、天然の羊腸に詰めて、薫り高い国産桜材で燻製される本格派です。ソーセージの他にも、自家製ベーコンがたっぷり入ったスープ、山之村牧場ならではの濃厚なジャージー牛乳、季節の野菜、ごはん、テーブルロールが70分間食べ放題で提供され、ケチャップやマスタード、特製のたれなど様々な調味料も用意されています。ソーセージ以外のバイキングメニューは季節によって内容が変わることがあります。料金は、中学生以上は土日祝2,500円、平日は2,000円で、65歳以上は1,500円、小学生は1,000円、幼児は500円、2歳以下は無料と、年齢に応じた料金設定がされています。ホットペッパーグルメからのネット予約では、土日祝の大人料金が2,000円になるお得なサービスもあります。レストランの営業時間は11時から15時までで、ソーセージバイキングの最終受付は14時です。
もう一つの人気商品が、自家牧場で育ったジャージー牛の搾りたてミルクから作られる乳製品です。ジャージー牛乳は「ゴールデンミルク」や「プレミアムミルク」とも称され、2013年の「ご当地牛乳コンテスト」で金賞を受賞した実績があります。この高品質な牛乳を使用したソフトクリームは絶品で、特に2025年4月に発売された新商品の「白玉黒蜜きな粉ソフト」は、濃厚なソフトクリームに黒蜜ときな粉、ぷるぷるの白玉が加わり、新たな味わいを提供しています。価格は600円(税込)です。その他にも、プリン、ヨーグルト、ドリンクヨーグルト、ジェラートなどが販売されています。牧場内の売店では、これらの乳製品や肉製品のほか、山之村地域特産のそば粉を使ったクッキーなども購入できます。牧場の公式オンラインショップやふるさと納税の返礼品としても、これらの製品が全国に届けられています。
レストランの座席は、屋根付きのテラス席が設けられており、雨の日でも安心して食事を楽しめます。ペット同伴での利用も可能で、建物内への入室はできませんが、テラス席であれば愛犬と一緒に過ごすことができます。牧場内もリードを付けていればペットとの散策が可能です。店内は全面禁煙で、喫煙スペースは駐車場に設けられています。
特別なサービスとして、動物とのふれあい体験が充実しています。ウサギ、モルモット、ヤギへの餌やり体験は毎日実施されており(餌代別途)、子供たちに大変人気です。ポニーの引馬乗馬体験や、一人で馬に乗れるようになる乗馬レッスンも開催されており、じゃらんnetから事前予約が可能です。講師に直接質問できる公式LINEも開設され、気軽に問い合わせができます。過去にはウインナー作りやパン作り、牛の乳絞り体験も行われていたようです。
最新情報は牧場の公式ウェブサイトのほか、Instagram、X(旧Twitter)、Facebookページでも発信されています。決済方法は現金に加え、電子マネー「さるぼぼコイン」やQRコード決済(PayPay、au Pay、d払い、メルペイ)が利用できます。
「天空の牧場 奥飛騨山之村牧場」は、標高1,000メートルの大自然の中で、高品質な自家製グルメと動物との心温まるふれあい、そして様々な体験が楽しめる、家族や友人、カップル、ツーリング仲間と訪れるのに最適な観光スポットです。