岐阜県岐阜市西玉宮町2丁目6 加藤ビル1階に位置する「饌のkato(せんのかとう)」は、名鉄岐阜駅からアクセスしやすい隠れ家のような居酒屋です。素材にこだわった上質な料理とプライベートを重視した空間が特徴で、接待、宴会、会食といった特別なシーンでの利用に適しています。
店内は落ち着いた雰囲気が漂い、プライベートな時間を過ごせるよう工夫が凝らされています。特に注目すべきは、それぞれ異なるテーマを持つ6つの個室が用意されている点です。例えば、「杉」の部屋や「竹」の部屋など、使用されている木材が異なることで、訪れるたびに異なる趣きを楽しめるでしょう。完全個室や半個室の席が用意されており、周囲を気にすることなくゆっくりと食事や会話を楽しむことができます。
「饌のkato」の料理は、その一つ一つに大将のこだわりが詰まっています。名物として知られるのは「クレソン鍋」です。これは岐阜県産の栄養価の高いクレソンと、白川郷の結旨豚を組み合わせた贅沢な鍋料理で、他店ではなかなか味わえない珍しい一品として人気を集めています。クレソンには血行促進や肉の脂肪消化、食中毒予防、口臭予防、高血圧予防、生活習慣病予防、さらには美肌効果といった様々な効能が期待できるとされています。
コース料理も充実しており、「クレソン豚しゃぶ鍋コース」や「火鍋コース」、「大将おまかせコース」が提供されています。クレソン豚しゃぶ鍋コースでは、新鮮な食材をふんだんに使用した大将の前菜盛り合わせから始まり、その日によって替わる「本日の一品」、特製のタレに漬け込んで焼き上げられた「スペアリブはちみつレモン仕立て」などが供されます。鍋の締めには、系列店である中華そば麒麟で製麺された太麺のきしめんが用意されており、出汁によく絡み最後まで美味しくいただけます。また、火鍋コースでは、生姜、八角、唐辛子、シナモンなどの薬膳出汁に、大将のおばあちゃんが手作りした鹿児島の麦味噌を隠し味に加えることで、まろやかな味わいに仕上げられています。
料理に使用される食材は、細部にわたるまで厳選されています。クレソンは岐阜県産、豚肉は白川郷の結旨豚、きしめんは仙台産、黒胡椒はクラタペッパー、かんずりは長野産、柚子胡椒は大分産といった具合に、産地や品質にこだわった食材が使用されています。ごまだれやポン酢などの薬味も、大将が自家製で調合しており、料理が最も美味しく味わえるように工夫が凝らされています。デザートにもこだわりが見られ、人気パティシエの所氏監修のプリンが提供されることもあり、食後の満足度を高めています。
料金については、ディナータイムの平均予算は6,000円から7,999円程度とされており、コース料理の価格も6,000円(税込)からとなっています。完全予約制のため、事前の予約が推奨されています。営業時間は18時から23時までで、火曜日が定休日です。
「饌のkato」は、元Jリーガー出身の大将が腕を振るうお店としても知られています。見た目とは裏腹に、その確かな腕前で提供される料理は訪れる人々を魅了しています。料理だけでなく、日本酒やワインなど、それぞれの料理に合わせたペアリングも楽しめるため、お酒と共に食事を満喫したい方にもおすすめです。素材へのこだわり、プライベートな空間、そして細やかなおもてなしが一体となった「饌のkato」は、岐阜で特別な食体験を求める方にとって、ぜひ訪れたい一軒と言えるでしょう。